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中学受験理科の記述問題が苦手な子の勉強法

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中学受験理科の記述問題が苦手な子の勉強法
理由説明・実験考察で点を取るコツ

理科の記述問題は、ゼロから自由に考えて書く問題ではありません

中学受験理科では、記述問題で差がつくことがあります。

「理由を説明しなさい」
「実験結果から考えられることを書きなさい」
「この操作を行う理由を書きなさい」
「条件を変えるとどうなるか説明しなさい」

このような問題を見ると、思考力や文章力が問われているように感じるかもしれません。

もちろん、考える力も必要です。

しかし、理科の記述問題は、ゼロから自由に考えて書く問題ばかりではありません。

実際には、リード文からヒントを拾い、すでに学んだ関連知識や典型的な理由説明を組み合わせて書く問題が多いです。

つまり、記述問題は「その場のひらめき」だけで解くものではありません。

よく問われる理由説明や実験の考え方を覚え、それを少し形を変えた問題に応用する力が必要です。

この記事でわかること

・理科の記述問題が苦手な子に多い失敗
・理科の記述問題の種類
・最初に練習すべき記述問題
・頻出記述を覚えるべき理由
・記述で点を取るためのキーワードの意識
・模範解答との比べ方
・保護者が家庭で確認できること
・記述問題でやってはいけない勉強法

記述が苦手な子は、定型的な答えを覚えていないことが多いです

理科の記述問題が苦手な子に多い失敗は、記述でよく問われる定型的な答えを覚えていないことです。

理科の記述では、実験の理由や操作の意味を問われることがよくあります。

たとえば、

・なぜ細かくするのか
・なぜ温めるのか
・なぜ対照実験をするのか
・なぜ条件を一つだけ変えるのか
・なぜ水上置換で集めるのか
・なぜ石灰水を使うのか
・なぜ表面積を大きくするのか

こうした問題には、よく使われる説明があります。

それを覚えていないまま、その場で毎回考えようとすると、どうしても書けません。

記述問題は、文章力だけの問題ではありません。

まずは、よく出る理由説明を覚えることが大切です。

理科の記述ができる子は、典型記述を少し変えて使えます

理科の記述問題ができる子は、今までに出てきた定型的な記述を、少し変えられた問題に対して応用して使うことができます。

まったく同じ問題でなくても、

「これは前に見たあの理由と似ている」
「この実験の本質は、条件を一つだけ変えることだ」
「ここでは表面積が関係している」
「これは対照実験の考え方だ」

と判断できます。

逆に、記述が苦手な子は、理由を覚えずに一問一答式に知識を覚えていることが多いです。

単語は知っているけれど、なぜそうなるのかを説明できない。

答えは選べるけれど、理由を書けない。

この状態では、記述問題で点を取りにくくなります。

記述が苦手な子は、書こうとチャレンジしないことが多いです

記述問題が苦手な子は、問題を見た瞬間にあきらめてしまうことがあります。

「どうせ書けない」
「何を書けばいいかわからない」
「間違えるくらいなら空欄でいい」

というように、白紙で出してしまう。

しかし、記述問題は白紙では点が入りません。

多少つながりや理屈が不完全でも、必要なキーワードが入っていれば部分点がもらえることがあります。

理科の記述では、完璧な文章を書くことよりも、まずは書いてみることが大切です。

理科の記述問題は5つに分けて考えましょう

理科の記述問題は、大きく次のように分けると考えやすくなります。

・理由説明
・実験結果の考察
・操作の理由
・条件を変えたときの予想
・知識説明

この中でも、最初に練習したいのは、

・理由説明
・実験結果の考察
・操作の理由

です。

これらは、中学受験理科でよく問われるうえに、典型的な書き方を覚えることで点につながりやすいからです。

理由説明は、頻出の型を覚えましょう

理由説明では、「なぜそうなるのか」を説明します。

しかし、毎回ゼロから考える必要はありません。

理科の理由説明には、よく使われる型があります。

たとえば、

・表面積が大きくなるから
・空気にふれる面積が増えるから
・条件を一つだけ変えることで、原因を調べられるから
・温度による変化を比べるため
・発生した気体を水に溶かさずに集めるため
・反応の前後を比べるため
・余分な条件の影響をなくすため

こうした表現は、頻出記述として覚えてよいです。

苦手な子ほど、まずは典型問題の模範解答を覚えるところから始めましょう。

実験結果の考察は、リード文と表・グラフからヒントを拾いましょう

実験結果の考察では、表やグラフ、実験条件を見て、そこから言えることを説明します。

このタイプの問題では、リード文の中にヒントがあることが多いです。

・何を調べる実験なのか
・どの条件を変えたのか
・どの条件をそろえたのか
・結果はどう変わったのか
・表やグラフから何が読み取れるのか

まずは、これらを確認します。

いきなり文章を書こうとするのではなく、何が変わって、何が変わっていないのかを整理しましょう。

操作の理由は、「何のためにその操作をしたのか」を考えましょう

理科の実験では、操作の理由を問われることがあります。

たとえば、

・なぜ同じ量にするのか
・なぜ同じ温度にするのか
・なぜふたをするのか
・なぜ水上置換で集めるのか
・なぜ対照実験を行うのか
・なぜ同じ時間だけ観察するのか

こうした問題では、「その操作によって何をそろえているのか」「何を調べやすくしているのか」を考えます。

操作の理由は、実験の目的とつながっています。

そのため、まず実験が何を調べようとしているのかを確認することが大切です。

難関校で差がつく記述は、典型記述の応用です

難関校の記述問題では、一見すると見たことがない問題が出ることがあります。

しかし、本質をよく見ると、過去に学んだ典型的な理由説明と似ていることがあります。

差がつくのは、よく似た場面で使われる典型的な理由説明を、見た目が少し違う問題に持ってこられるかどうかです。

たとえば、表面積、対照実験、条件制御、気体の集め方、反応の前後比較などは、さまざまな形で問われます。

「これは初めて見る問題だ」と思っても、実は以前に学んだ考え方が使える場合があります。

記述を書く前に、見たことがある問題か確認しましょう

記述を書くときに最初に見るべきなのは、「今までに見たことのあるものかどうか」です。

もちろん、まったく同じ問題である必要はありません。

大切なのは、

・似た理由説明を見たことがあるか
・似た実験を見たことがあるか
・同じキーワードを使う問題ではないか
・同じ条件整理が必要ではないか

を確認することです。

記述問題は、いきなり文章を書き始めるのではなく、「これは何の型に近いか」を考えてから書くと安定します。

答案にはキーワードを入れましょう

記述問題には、基本的にキーワードがあります。

理屈が多少ぎこちなくても、必要なキーワードが入っていれば点につながることがあります。

たとえば、「小さくする理由」を説明する問題なら、

・表面積
・空気にふれる面積
・反応しやすい
・溶けやすい
・速く変化する

などがキーワードになることがあります。

どの言葉を入れればよいのかを意識することが大切です。

記述が苦手な子は、まず「文章をうまく書く」より、「必要な言葉を入れる」ことを意識しましょう。

「理由を説明しなさい」で白紙にしない

「理由を説明しなさい」と聞かれたときに、子どもがやりがちな一番悪い答え方は白紙です。

もちろん、何を書けばよいかわからないことはあります。

それでも、白紙では点が入りません。

記述問題では、完璧な文章を書けなくても、キーワードが合っていれば部分点がもらえることがあります。

まずは、

・何の単元か
・どんな実験か
・どのキーワードを使いそうか
・前に似た問題を見たことがないか

を考えて、書いてみることが大切です。

点が取れる答案と惜しい答案の違い

記述で点が取れる答案と、惜しい答案の違いは、キーワードが入っているかどうかです。

もちろん、理屈や文章のつながりが正しいことは大切です。

しかし、理科の記述では、多少文章がぎこちなくても、採点で見られるキーワードが入っていれば点につながることがあります。

逆に、文章としてはそれらしく見えても、必要なキーワードが入っていないと点が入りにくいです。

記述の直しでは、模範解答と比べて、足りない語句を確認しましょう。

記述問題は、典型問題なら模範解答を覚えてよいです

記述問題は、すべてを丸暗記する必要はありません。

しかし、記述が苦手な子は、典型問題に限っては模範解答を覚えてよいです。

特に頻出記述は、

・ポイント
・キーワード
・完成例

を合わせて覚えましょう。

これは完全に暗記だと思ってもよいです。

まずは典型的な理由説明を覚える。

そのうえで、少し違う問題に応用する。

この順番で練習すると、記述問題への抵抗感が下がります。

記述の直しは、模範解答と比べて足りない語句を確認しましょう

記述問題の直しでは、模範解答と自分の答案を比べます。

そのときに見るべきなのは、文章全体のうまさだけではありません。

大切なのは、足りない語句やキーワードを確認することです。

・模範解答には入っているのに、自分の答案にはない言葉は何か
・実験の目的を書けているか
・理由になっているか
・条件や比較が入っているか
・結果と原因がつながっているか

こうした点を確認しましょう。

直しでは、模範解答を写すだけで終わらせないことが大切です。

「自分に何が足りなかったのか」を確認してください。

保護者が家庭で記述を見るときのポイント

保護者が家庭で記述問題を見てあげる場合、難しい理科の説明をする必要はありません。

まずは、模範解答と比べて足りない語句があるかを見てください。

特に、

・キーワードが入っているか
・理由になっているか
・実験の目的とつながっているか
・条件や比較が抜けていないか
・白紙で終わっていないか

を確認するとよいです。

記述が苦手な子には、いきなり書かせるより、まず口で言わせてみるのも効果的です。

小5のテキストなどで出てくる典型記述を、まず言えるようにする。

そのあと、短く書かせる。

この順番の方が、ハードルは下がります。

保護者が記述でやりがちなNG

保護者が記述でやりがちなNGは、典型例でないものまで暗記させようとすることです。

頻出の理由説明や典型的な実験操作の理由は、覚えてよいです。

しかし、すべての記述を丸暗記しようとすると、かえって苦しくなります。

大切なのは、よく出る型を覚え、それを似た問題に応用することです。

典型問題は覚える。
見慣れない問題では、リード文からヒントを拾う。
必要なキーワードを入れて書く。

このバランスが大切です。

木ノ下翔からのアドバイス

記述が苦手な子に伝えたいのは、同じことばかり聞かれるので、しっかり覚えて書いてみよう、ということです。

理科の記述問題は、毎回まったく新しいことを聞かれているわけではありません。

理由説明。
実験結果の考察。
操作の理由。

これらには、よく使われる考え方やキーワードがあります。

まずは典型的な記述を覚えましょう。

そのうえで、少し違う問題に出会ったときに、「これは前に見たあの理由と似ている」と考えられるようにしていきます。

記述問題は、ハードルが高い問題です。

だからこそ、最初から完璧に書こうとしなくてよいです。

小5のテキストなどで出てくる典型的な記述を、まず口で言えるようにする。

そのあと、短く書いてみる。

模範解答と比べて、足りないキーワードを確認する。

この流れを繰り返すことで、少しずつ書けるようになります。

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