聖光学院中2026年度第1回理科とは
聖光学院中2026年度第1回理科は、生物・地学・化学・物理の4分野から全4大問が出題されています。今回の分析では、問題PDF・解答PDFと26分05秒の全問解説動画を照合しました。
- 大問1:生物・植物と環境
- 大問2:地学・津波と波の速さ
- 大問3:化学・混合気体の燃焼と状態変化
- 大問4:物理・図形の規則性と電気回路
知識だけでなく、初見の式を読み取る力、数値を概算する力、複雑な計算をまとめる力、図形の考え方を電気回路へつなげる力が問われています。
この思考の流れを、私は「木ノ下FIVE」と整理しています。木ノ下FIVEは「見る・認識する・つなげる・整理する・解く」の5段階です。詳しくは木ノ下FIVEとは?をご覧ください。
大問別タイムコード
- 大問1 00:00:02〜00:04:02
- 大問2 00:04:03〜00:11:11
- 大問3 00:11:12〜00:19:02
- 大問4 00:19:03〜00:26:05
大問1 植物と環境
植物の分類や季節、葉序などを扱う生物分野です。知識問題は素早く処理しつつ、葉のつき方では回転方向の指定がないことに注意します。動画では「反時計回りなのか時計回りなのか、ちょっと分けて考えないとダメですね」と説明し、条件を二つに分けて図にしています。
大問1で働く木ノ下FIVE
- 見る:植物名、季節、葉の位置関係を見る
- 認識する:知識問題と条件整理が必要な問題を分ける
- つなげる:植物の分類や葉序の知識とつなげる
- 整理する:時計回り・反時計回りに条件分岐する
- 解く:矛盾しない並び方を選ぶ
大問2 津波と波の速さ
津波の速さと水深の関係を、与えられた式から読み取る地学分野です。大きな数値をそのまま筆算するのではなく、選択肢との差を見て概算できるかが重要です。動画でも「概算でいってやっても記号選択ですから答え出ますね」と説明しています。
大問2で働く木ノ下FIVE
- 見る:式、単位、選択肢の数値差を見る
- 認識する:概算が有効だと認識する
- つなげる:速さ・時間・距離の関係とつなげる
- 整理する:観測地点を線分図に置く
- 解く:必要な精度で計算して選択肢を絞る
大問3 混合気体の燃焼
プロパンとブタンの混合気体、燃焼熱、状態変化を扱う化学分野です。比や割合が重なるため、式を一つずつ長く計算すると時間を失います。共通する数値を見つけ、分配法則でまとめて括ることが計算量を減らすポイントです。
一酸化炭素については「イメージで重いってやっちゃいがち」と注意しています。言葉の印象ではなく、分子量など根拠のある知識で判断します。
大問3で働く木ノ下FIVE
- 見る:混合比、反応量、単位を見る
- 認識する:共通因数で括れる計算だと認識する
- つなげる:燃焼と比例計算の知識につなげる
- 整理する:気体ごとの量を式にまとめる
- 解く:計算回数を減らして答えを出す
大問4 図形の規則性と電気回路
図形分割の規則性を考えた後、その考え方を電気回路へ転用する物理分野です。複雑な回路で合成抵抗だけに固執すると、構造を見失いやすくなります。解説では電位を高さとして図に書き込み、「電圧っていうのが高さのイメージなんだよ」と整理しています。
図形の数列的な考え方と回路の電位を、同じ構造として捉えることがポイントです。大問4(お)の解答記号は「コ」で、動画板書も「コ」と確認しています。
大問4で働く木ノ下FIVE
- 見る:図形の分割と回路各点のつながりを見る
- 認識する:同じ比が繰り返される構造を認識する
- つなげる:図形の規則性と電位の高さモデルをつなげる
- 整理する:各点の電位と落差を図に書く
- 解く:比を使って電圧や電流を求める
聖光学院中2026年度理科から見える3つの重要な力
1.必要な精度を判断する力
選択肢の差を見て、厳密な筆算と概算を使い分けます。
2.複雑な条件を図と式に整理する力
葉序、津波の観測地点、混合気体、電気回路を、図や短い式へ置き換えます。
3.分野を越えて考え方をつなぐ力
図形の規則性を電気回路へ転用するように、以前に学んだ何と同じ構造かを探します。
過去問の解き直しチェックリスト
- 条件が不足して見えるとき、場合分けをしたか
- 筆算の前に、概算で選択肢を絞れないか確認したか
- 複雑な比例計算を共通因数でまとめられないか考えたか
- 回路の各点に電位の高さを書き込んだか
- 木ノ下FIVEのどの段階で止まったか確認したか
聖光学院中理科の対策で意識したいこと
今回確認した2026年度第1回では、知識、計算、初見資料、教科を越えた発想が一つの試験の中に組み合わされています。ただ難問を数多く解くだけでなく、問題を見る順序と、条件を処理可能な形に変える手順を身につけることが大切です。
見る。認識する。つなげる。整理する。解く。解き直しでは正解だけを写すのではなく、自分がこの5段階のどこで止まったのかを確認してください。
初見問題は、木ノ下FIVEで解く。


