予習シリーズ小4理科の年間カリキュラムを徹底分析
受験理科の土台を作る学び方
予習シリーズ小4理科では、生物・物理・化学・地学の4分野をバランスよく学びながら、中学受験理科の土台を作っていきます。
小4上では、磁石、昆虫、流れる水のはたらき、季節と天気、水のすがた、星座、動物など、身近な自然現象を理科の視点で見直す内容が多く扱われます。
小4下になると、人体、電気、物の溶け方、ばね、てこ、月、気体、水溶液など、より受験理科らしい単元が増えていきます。
予習シリーズ理科は、カラー写真や図解が豊富で、本文も読みやすい教材です。
一方で、読みやすいからこそ「読んでわかったつもり」になりやすい教材でもあります。
この記事では、中学受験理科専門講師・木ノ下翔が、予習シリーズ小4理科の年間カリキュラムと、家庭学習で意識したいポイントを解説します。
この記事でわかること
この記事では、次の内容について解説します。
・予習シリーズ小4理科で1年間に学ぶ内容
・小4上巻・下巻の学習内容の違い
・生物・物理・化学・地学の4分野の特徴
・小4でつまずきやすい単元
・小5につながる重要単元
・家庭学習で意識したい復習方法
・保護者が確認すべきポイント
予習シリーズ小4理科の特徴
予習シリーズ小4理科の特徴は、身近な現象から理科の原理原則へ入っていく構成にあります。
各回の冒頭には「とびら」のようなQ&Aがあり、子どもの「なぜだろう?」という興味を引き出す作りになっています。
さらに、本文にはカラー写真や図解が多く使われており、文字だけでは理解しにくい内容も視覚的に学べるようになっています。
学習の流れとしては、
とびらで興味を持つ
本文で内容を理解する
要点整理で重要事項を確認する
要点チェックで知識を確認する
練習問題で使えるかを確認する
という形になっています。
この流れは非常によくできています。
ただし、注意したいのは、本文が読みやすいため、子どもが「読んだからわかった」と感じやすいことです。
理科では、「読んでわかった」と「自分で解ける」は違います。
必ず要点チェックや練習問題を通して、自分の手でアウトプットできるかを確認しましょう。
分野別に見る小4理科の流れ
予習シリーズ小4理科を分野別に見ると、上巻と下巻で役割がはっきり分かれています。
上巻では、生物・地学を中心に、身近な自然現象を観察しながら理科への興味を育てます。
下巻では、物理・化学の割合が増え、電気、ばね、てこ、物の溶け方、水溶液など、小5以降につながる受験理科の土台を作っていきます。
つまり、小4前半は「理科を観察する時期」、小4後半は「理科を図や条件で整理し始める時期」と考えるとよいでしょう。
木ノ下翔として特に強調したいのは、小4下巻で図を描く習慣を作れるかどうかです。
ばね、てこ、電気、物の溶け方、月は、すべて図を描いて考える単元です。
ここで図を描かずに、なんとなく答えを出す癖がついてしまうと、小5以降の力学・化学計算・天体で苦労します。
小4のうちに、
図を描く
条件を書き込む
理由を説明する
表に整理する
という学習習慣を作っておきましょう。
小4上巻で学ぶ内容
小4上巻では、理科への興味を育てながら、観察・分類・図の読み取り・身近な現象の理解を学びます。
主な内容は次の通りです。
🌿 生物(動植物の生態・からだのつくり・分類など)
小4の理科では、生物分野の割合が最も多くなっています。身近な動植物の観察から始まり、生態系や分類まで幅広く学びます。
第2回 昆虫
第6回 春の生物
第11回 植物の成長
第12回 植物のつくりとはたらき
第16回 夏の生物
第19回 動物
・木ノ下翔のワンポイント
4年上巻では、生物分野が多く扱われます。
昆虫、植物、季節の生物、動物など、身近に観察できるものを通して、理科への興味を育てる構成になっています。
この時期は、用語を覚えるだけでなく、写真や図を見ながら「どこに注目すればよいか」を身につけることが大切です。
🧲 物理(力・電気・熱・光など)
身近な現象を通して、目に見えない力やエネルギーの規則性を学びます。
第1回 磁石
第9回 光
第8回 水のすがた
第13回 身のまわりの空気と水
第14回 金属
・木ノ下翔のワンポイント
物理分野では、磁石・光・熱を中心に学びます。 第8回「水のすがた」では状態変化、第13回「身のまわりの空気と水」では空気や水の体積変化、第14回「金属」では熱の伝わり方を扱います。 一見すると化学に見える単元もありますが、小4上巻では「物質の変化」よりも、熱による体積変化や熱伝導など、物理的な性質として学ぶ内容が中心です。 磁石や光では、図を使って考えることが大切です。 熱の単元では、体積は変化しても重さは変わらないことや、熱がどのように伝わるかを、身近な現象と結びつけて理解しましょう。
🧪 化学(燃焼・水溶液・気体)
小4上巻では、いわゆる燃焼・水溶液・気体のような化学分野は本格的には扱いません。 本格的な化学分野は、小4下巻の「物の溶け方」「いろいろな気体」「物の燃え方」「水溶液の分類」から増えていきます。
🌍 地学(地層・気象・天体)
足元の地面から宇宙まで、スケールの大きな自然現象を学びます。
第3回 流れる水のはたらき
第4回 季節と天気
第7回 太陽
第17回 星座をつくる星
第18回 星座の動き
・木ノ下翔のワンポイント
4年上巻では、地学分野も多く扱われます。
流れる水、天気、太陽、星座など、自然の動きや変化を学ぶ内容です。
特に星座の動きは重要です。
1時間で15度、1か月で30度といった内容は、暗記だけでは対応できません。必ず図を描いて、動きを目で確認する習慣をつけましょう。
小4下巻で学ぶ内容
小4下巻でも引き続き、理科への興味を育てながら、観察・分類・図の読み取り・身近な現象の理解を学びます。
主な内容は次の通りです。
🌿 生物(動植物の生態・からだのつくり・分類など)
小4の理科では、生物分野の割合が最も多くなっています。身近な動植物の観察から始まり、生態系や分類まで幅広く学びます。
第1回 ヒトのからだ
第2回 秋の生物
第16回 冬の生物
・木ノ下翔のワンポイント
4年下巻の生物分野では、人体と季節の生物を扱います。
人体では、消化・呼吸・血液の流れなど、単語だけでなく「流れ」で理解する内容が増えます。
秋の生物・冬の生物では、植物や昆虫が季節によってどのように変化するかを、写真や図と結びつけて覚えましょう。
🧲 物理(力・電気・熱・光など)
第3回 電気(1)
第4回 電気(2)
第9回 ばね
第14回 音
第18回 棒のつり合い
・木ノ下翔のワンポイント
4年下巻では、物理分野の割合が大きく増えます。
電気、ばね、音、てこなど、小5以降の力学・電気につながる重要単元が登場します。
特に、ばねでは「のび」と「全長」の区別、てこでは「支点からの距離」と「重さ」の整理が重要です。
小4のうちから、問題文の条件を図に書き込む習慣をつけておきましょう。
🧪 化学(燃焼・水溶液・気体)
第6回 物の溶け方(1)
第7回 物の溶け方(2)
第12回 いろいろな気体
第13回 物の燃え方
第17回 水溶液の分類
・木ノ下翔のワンポイント
4年下巻では、化学分野が登場します。
物の溶け方、気体、燃焼、水溶液の分類など、中学受験理科で何度も出てくる重要単元が並びます。
物の溶け方では、ビーカーの図を描いて、水の重さ・溶けているものの重さ・温度を整理することが大切です。
水溶液の分類では、酸性・中性・アルカリ性、指示薬の色、溶けているものを表にまとめて覚えましょう。
🌍 地学(地層・気象・天体)
第8回 流水と地形
第11回 月
・木ノ下翔のワンポイント
4年下巻の地学分野では、流水と地形、月を扱います。
月の単元では、月の満ち欠けや見える位置を学びます。
ここは名前を丸暗記するだけでは危険です。
太陽・地球・月の位置関係を必ず図に描き、なぜその形に見えるのかを確認しましょう。
小4理科全体で身につけたい力
予習シリーズ小4理科で最も大切なのは、知識を覚えることだけではありません。
もちろん、昆虫、植物、動物、人体、気体、水溶液など、覚えるべき知識はたくさんあります。
しかし、それ以上に大切なのは、次の力です。
図を描いて考える力
写真や図表から情報を読み取る力
条件を整理する力
理由とセットで知識を覚える力
「読んでわかった」を「自分で解ける」に変える力
小4のうちにこの力を身につけておくと、小5以降の理科がかなり楽になります。
逆に、小4で図を描く習慣がないまま進むと、小5の力学・化学計算・天体で一気に苦しくなります。
家庭学習で意識したいこと
本文を読むだけで終わらせない
予習シリーズ理科は、本文が非常に読みやすい教材です。
しかし、本文を読んだだけで終わるのは危険です。
必ず、
要点チェックで知識を確認する
練習問題で使えるかを見る
図を自分で描けるか確認する
理由を説明できるか確認する
という流れを作りましょう。
図を描く習慣をつける
小4理科では、図を描く習慣をつけることが非常に重要です。
特に、
磁石
流れる水
星座
水のすがた
電気
物の溶け方
ばね
てこ
月
では、図を描くかどうかで理解度が大きく変わります。
保護者の方は、答えが合っているかだけでなく、「図を描いて考えているか」を見てあげてください。
「なぜそうなるのか」を説明させる
理科では、用語を覚えているだけでは不十分です。
例えば、
なぜ川の外側は削られやすいのか
なぜ氷になると体積が増えるのか
なぜ月の形が変わって見えるのか
なぜ水上置換法で集める気体があるのか
なぜばねの「のび」と「全長」を分ける必要があるのか
こうした内容を、子ども自身の言葉で説明できるか確認しましょう。
説明できるようになると、知識が問題の中で使えるようになります。
予習シリーズ小4理科のよくある質問
- 予習シリーズ小4理科は家庭学習だけでも進められますか?
- 進めることは可能です。
予習シリーズは図や写真が多く、本文も比較的読みやすいため、家庭学習にも向いています。
ただし、星座の動き、ばね、てこ、物の溶け方などは、子どもが一人で理解するには難しい場合があります。
また、多くの問題を解いて練習する機会は必要です。演習問題集もあわせて利用してください。
その場合は、解説動画や質問できる環境を用意しておくと安心です。
- 要点チェックだけやれば大丈夫ですか?
- 要点チェックだけでは不十分です。
要点チェックは、基本用語や重要事項を確認するにはとてもよいものです。
しかし、実際のテストでは、図や表を読み取ったり、条件を整理したりする問題が出ます。
本文を読み、図や写真を確認し、練習問題で使えるかを確認しましょう。
別売の予習シリーズ演習問題集もおすすめです。
- 小4理科で一番大切なことは何ですか?
- 一番大切なのは、図を描いて考える習慣をつけることです。
小4理科では、磁石、星座、流水、電気、ばね、てこ、月など、図を描くことで理解しやすくなる単元が多くあります。
小4のうちに図を描く習慣をつけておくと、小5以降の理科で大きな差になります。
- 星座や月が苦手な場合はどうすればよいですか?
- 頭の中だけで考えないことです。
星座では、1時間に15度、1か月に30度といった動きを図に書き込みましょう。
月では、太陽・地球・月の位置関係を必ず図に描いて考えましょう。
天体は、図を描くことで一気に整理しやすくなります。
- ばねやてこが苦手な場合はどうすればよいですか?
- まず、問題文をよく読み、「何を聞かれているか」を確認してください。
ばねでは、「のび」なのか「全長」なのかを区別します。
てこでは、支点からの距離と重さを図に書き込みます。
いきなり計算に入らず、まず図に条件を書き込むことが大切です。
木ノ下翔からのアドバイス
予習シリーズ小4理科は、受験理科の土台を作る教材です。
小4上巻では、身近な自然現象や生き物を通して、理科への興味と観察する力を育てます。
小4下巻では、電気、物の溶け方、ばね、てこ、月など、小5以降につながる重要単元が増えていきます。
この1年間で大切なのは、単に知識を覚えることではありません。
読んでわかったつもりにならず、自分で図を描き、条件を整理し、理由を説明できるようにすることです。
小4のうちに、
図を描く
条件を書き込む
理由を説明する
写真や図表から情報を読み取る
という習慣をつけておくと、小5以降の理科がかなり楽になります。
逆に、小4で「なんとなく読んで終わり」「用語だけ覚えて終わり」になってしまうと、小5で一気に壁にぶつかります。
予習シリーズは、とてもよく整理された教材です。
だからこそ、本文を読み、図を見て、問題を解き、自分の手で再現するところまで丁寧に取り組みましょう。
小4理科は、受験理科の入口です。
この時期に作った学び方は、5年生・6年生になってから必ず効いてきます。
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noteと理科の伴走の使い分け
この記事では、予習シリーズ理科の年間カリキュラムや、各単元でつまずきやすいポイントを整理しました。
予習シリーズの各No・大問ごとの学習ポイントはnoteで確認できます。
「この大問では何を身につけるべきか」 「どの問題を優先すべきか」 「どこでつまずきやすいか」 を確認することで、ただ問題を解くだけでなく、目的を持って復習できます。
実際の解き方や図の描き方、条件整理の手順は、理科の伴走の解説動画で確認できます。
つまり、
中学受験理科研究室:全体像をつかむ
note:各No・大問ごとの学習ポイントを確認する noteはこちら
理科の伴走:実際の解き方を動画で確認する 理科の伴走について詳しくはこちら 理科の伴走の外部ページはこちら
という使い分けがおすすめです。


