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SAPIX理科のSS特訓XYZの使い方

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SS特訓XYZ

SAPIX理科のSS特訓XYZの使い方

小6後半で差がつく復習法

SAPIX小6後半になると、理科の学習は一気に重くなります。

通常授業、マンスリー、合判、過去問、SS特訓、学校別プリント。
やるべきことが増える一方で、理科にかけられる時間は限られてきます。

その中でも、SS特訓XYZは非常に重要な教材です。

ただし、SS特訓XYZは「全部を完璧に解き直す教材」ではありません。
むしろ、難問の中から、入試で必要になる考え方を拾っていく教材です。

特に意識したいのは、次のような力です。

図を描く力

条件を整理する力

表やグラフからルールを読み取る力

「ちょうど」の点を見つける力

解説を聞いたあと、自分でもう一度再現する力

深追いしすぎない判断力

この記事では、中学受験理科専門講師・木ノ下翔が、SAPIX理科のSS特訓XYZをどのように復習すればよいかを解説します。

この記事でわかること

この記事では、次の内容について解説します。

・SS特訓XYZの位置づけ

・SS特訓XYZを全部解き直さなくてよい理由

・復習で見るべきポイント

・作図・条件整理・グラフ読み取りの重要性

・得意な子と苦手な子で復習方法を変える考え方

・保護者が家庭で確認すべきこと

・理科の伴走を使った復習方法

SS特訓XYZは「全部を完璧にする教材」ではない

SS特訓XYZは、問題量も内容もかなり重い教材です。

小6後半は、算数・国語・社会・過去問も同時に進めなければならないため、理科だけに無制限に時間を使うことはできません。

そのため、SS特訓XYZを扱うときに大切なのは、すべての問題を完璧にすることではありません。

大切なのは、

「この問題から何を学ぶべきか」

を見抜くことです。

SS特訓XYZには、入試本番で必要になる考え方がたくさん含まれています。

例えば、

複雑なグラフからルールを読み取る

力の向きを矢印で整理する

光の道筋を作図する

天体の位置関係を図で考える

中和や気体発生で「ちょうど」の点を見つける

合成抵抗を使って電気回路を単純化する

ふりこの長さと周期の関係を使う

こうした考え方を拾うことが、SS特訓XYZの大きな価値です。

復習で見るべきポイントは「答え」ではなく「考え方」

SS特訓XYZの復習では、答えが合っていたかどうかだけを見てもあまり意味がありません。

特に理科では、解説を聞くと「わかった」と感じやすいです。
しかし、そのあと自分で同じ図を描けるか、同じ条件整理ができるかは別問題です。

復習では、次の点を確認してください。

なぜその図を描くのか

なぜその条件に注目するのか

なぜその比になるのか

なぜグラフがそこで折れ曲がるのか

なぜその式を立てるのか

ほかの問題にも使える考え方は何か

答えの数値を合わせることよりも、そこに至るまでの考え方を再現できるかが大切です。

作図できるかを最優先で確認する

SS特訓XYZでは、図を描けるかどうかが大きな差になります。

理科が苦手な子ほど、問題文を読んですぐに式を立てようとします。
しかし、難しい問題ほど、いきなり式を立てると迷子になります。

まずは図です。

物理では力の矢印を描く

ばね、てこ、滑車、浮力では、力の向きが非常に重要です。

・上向きの力なのか

・下向きの力なのか

・どこに力がかかっているのか

・どこを支点として考えるのか

・何と何がつり合っているのか

これを図に書き込めるかどうかで、解けるかどうかが変わります。

光では道筋を描く

光の反射や屈折、凸レンズの問題では、光の道筋を描くことが大切です。

中心を通る光、平行に進む光、焦点を通る光など、基本の作図を丁寧に確認してください。

光の問題は、頭の中だけで処理しようとすると難しく感じます。
しかし、正しく作図できれば、かなり見通しがよくなります。

天体では位置関係を描く

月、星、太陽、地球の問題では、位置関係の図が必要です。

・太陽はどちらにあるのか

・月はどこにあるのか

・どの方角に見えるのか

・何時ごろの位置なのか

・どちら向きに動いて見えるのか

こうした内容を図にしないまま考えると、ミスが増えます。

表やグラフは「ルール」を読む

SS特訓XYZでは、表やグラフを使った問題が多く出てきます。

ここで大切なのは、数値をただ追うことではありません。
表やグラフの中にあるルールを見つけることです。

特に化学計算では、

どこまで反応しているのか

どこから余りが出ているのか

どこが過不足なく反応する点なのか

グラフが折れ曲がる点は何を表しているのか

を確認する必要があります。

中和や気体発生では、「ちょうど」の点を見つけることが非常に大切です。

「ちょうど」とは、過不足なく反応する点のことです。
ここを見つけられると、比例関係や比を使って処理しやすくなります。

逆に、ここを見つけないまま力技で計算しようとすると、時間がかかり、ミスも増えます。

力技で計算しようとしない

SS特訓XYZの問題では、数字が複雑に見えることがあります。

しかし、そこで力技で計算しようとすると、かえって遠回りになります。

大切なのは、まず問題の構造を見ることです。

・比で考えられないか

・グラフの折れ曲がりを使えないか

・表の変化量に規則がないか

・ちょうど反応する点はどこか

・図形の相似を使えないか

・合成抵抗として整理できないか

難しい問題ほど、正面から計算するのではなく、少し楽に考える道を探す必要があります。

これができるようになると、理科の難問に対する見え方が変わってきます。

得意な子と苦手な子で復習方法を変える

SS特訓XYZは、全員が同じ復習をする教材ではありません。

理科が得意な子と苦手な子では、見るべきポイントが違います。

理科が得意な子の場合

理科が得意な子は、答えが合ったかどうかだけで終わらせないようにしましょう。

得意な子ほど、少し遠回りな解き方で正解していることがあります。

確認したいのは、

・もっと簡単に解ける方法はないか

・図を整理すれば計算を減らせなかったか

・比や相似を使えなかったか

・他の問題にも使える考え方を拾えたか

・本番で同じ処理を短時間でできるか

という点です。

得意な子にとってSS特訓XYZは、難問処理の精度とスピードを上げる教材です。

理科が苦手な子の場合

理科が苦手な子は、最初から全部を解き直そうとしない方がよいです。

まずは、基本となる作図や条件整理に絞りましょう。

力の矢印を書けるか

・グラフの縦軸と横軸を読めるか

・折れ曲がる点の意味がわかるか

・表の中の規則を見つけられるか

・天体の位置関係を図にできるか

・知識問題で抜けていたものを覚え直せるか

苦手な子にとって大切なのは、難問を最後まで解き切ることではありません。

難問の中から、自分に必要な基本動作を拾うことです。

深追いしすぎない問題もある

SS特訓XYZや学校別プリントには、非常に難しい問題も含まれます。

中には、条件が読み取りにくかったり、問題文が不親切だったりするものもあります。

そうした問題に対して、いつまでも時間をかけ続けるのはおすすめしません。

入試本番でも、すべての問題に同じだけ時間をかけるわけではありません。

・これは取るべき問題なのか

・これは今の自分が復習すべき問題なのか

・ここで時間を使う価値があるのか

・ほかの科目や他の単元に時間を回すべきではないか

こうした判断も、小6後半では大切になります。

「すべてを完璧にする」よりも、「必要なものを確実に拾う」ことを意識してください。

保護者が確認すべきこと

保護者がSS特訓XYZの復習を見るとき、細かい理科の理屈をすべて教え込む必要はありません。

むしろ、保護者の役割は、子どもがどこまで理解できているかを確認することです。

例えば、次のように聞いてみてください。

・この図は何を表しているの?

・どうしてこの矢印を書いたの?

・このグラフがここで折れ曲がるのはなぜ?

・どこが「ちょうど」の点なの?

・どうしてこの比になるの?

・この問題から何を覚えておけばよいの?

子どもが自分の言葉で説明できるなら、かなり理解できています。

反対に、答えは合っていても説明できない場合は、まだ解説をなぞっているだけかもしれません。

SS特訓XYZのよくある質問

SS特訓XYZはすべて解き直すべきですか?
すべてを完璧に解き直す必要はありません。

小6後半は、他教科や過去問にも時間を使う必要があります。そのため、復習する問題は絞った方がよいです。

優先すべきなのは、作図ができなかった問題、グラフの読み取りを間違えた問題、条件整理で止まった問題です。
解説を聞いてわかった問題は、もう一度解くべきですか?
できれば、もう一度確認した方がよいです。

ただし、全部を最初から解き直す必要はありません。

白紙の状態から、

図を描けるか

条件を書き込めるか

式を立てる前の考え方を説明できるか

を確認してください。

「わかった」と「自分で再現できる」は違います。
学校別プリントやSS特訓で難しすぎる問題はどう扱えばよいですか?
深追いしすぎない判断も必要です。

問題文が読み取りにくいもの、今の自分にとって優先度が低いもの、志望校の出題傾向とあまり合わないものに時間をかけすぎるのはよくありません。

難しい問題に向き合うことは大切ですが、時間を使う価値がある問題かどうかも考えましょう。
理科が苦手な子はSS特訓XYZをどう使えばよいですか?
理科が苦手な子は、まず基本動作に絞りましょう。

力の矢印を書く

表やグラフの縦軸・横軸を確認する

折れ曲がる点の意味を考える

天体の位置関係を図にする

知識の抜けをその場で覚え直す

難問を最後まで解き切ることよりも、今後の問題に使える考え方を一つずつ拾うことが大切です。
理科が得意な子はSS特訓XYZをどう使えばよいですか?
理科が得意な子は、解けた問題でも解き方を検討しましょう。

・もっと短い解法はなかったか

・比や相似を使えなかったか

・図を描けば計算を減らせなかったか

・本番でも同じ処理を短時間でできるか

得意な子にとってSS特訓XYZは、難問に対する処理力を高める教材です。
化学計算では何を意識すべきですか?
まず「ちょうど」の点を見つけることです。

中和や気体発生では、過不足なく反応する点が問題の中心になります。

グラフが折れ曲がる点、表の変化量が変わる点に注目し、そこから比例関係を使って考えましょう。

力技で計算しようとするより、反応のルールを見つけることが大切です。
グラフ問題が苦手な場合はどうすればよいですか?
まず、縦軸と横軸が何を表しているかを確認してください。

そのうえで、グラフが折れ曲がる点、傾きが変わる点、一定になる点を見ます。

グラフは、ただの線ではありません。実験の中で何が起こっているかを表したものです。

「この形は何を意味しているのか」を考える習慣をつけましょう。
物理の問題では何を優先して復習すべきですか?
まず、力の向きとつり合いを確認しましょう。

ばね、てこ、滑車、浮力では、上向きの力、下向きの力、支点、重さ、距離などを図に書き込むことが重要です。

式を立てる前に、図の中で何がつり合っているのかを確認してください。
保護者はどこまで関わるべきですか?
保護者が細かい理科の理屈をすべて教える必要はありません。

むしろ、子どもに説明させる方が効果的です。

「なぜその図を描いたの?」「このグラフの折れ曲がりは何を表しているの?」「どこがちょうどなの?」

と聞いてみてください。

子どもが説明できれば、理解はかなり進んでいます。

木ノ下翔からのアドバイス

SS特訓XYZは、全部を完璧にする教材ではありません。

小6後半は、やるべきことが多すぎます。
算数も国語も社会もあり、過去問も始まります。
その中で、理科のSS特訓XYZをすべて同じ重さで復習しようとすると、時間が足りなくなります。

大切なのは、この問題から何を学ぶべきかを見抜くことです。

作図なのか。
条件整理なのか。
グラフの読み取りなのか。
「ちょうど」を見つけることなのか。
比や相似を使うことなのか。
知識の抜けを確認することなのか。

そこを意識して復習すれば、SS特訓XYZは非常に価値のある教材になります。

逆に、答えだけを追いかけたり、全部を解き直そうとしたりすると、時間ばかりかかってしまいます。

クラスに応じて先生から指示された問題をしっかりやりましょう。

SS特訓XYZでは、問題を通して「入試で使える考え方」を拾ってください。

解説を聞いて終わりではなく、自分で図を描き直す。
グラフの意味を説明する。
なぜその条件を使うのかを考える。
そして、同じ考え方を別の問題でも使えるようにする。

この積み重ねが、小6後半の理科で差をつけます。

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