KoNa教育合同会社

SAPIX理科の地学が苦手な子の勉強法

  • ツイッター
  • ライン
  • インスタグラム
理科の伴走の登録 体験の予約はこちら
ライン

SAPIX地学

SAPIX理科の地学が苦手な子の勉強法

天体・気象・地層でつまずく原因と対策

SAPIX理科の地学分野では、天体、気象、地層、地震、火山など、中学入試で頻出の重要単元を学びます。

地学は「覚えればよい単元」と思われることもありますが、実際には、図を読み取る力、動きをイメージする力、時間の流れを整理する力が求められます。

そのため、単語だけを覚えていても、天体の動きや気象の変化、地層のでき方を問われると答えられないことがあります。

この記事では、中学受験理科専門講師・木ノ下翔が、SAPIX理科の地学分野でつまずきやすい原因と、家庭学習で意識したい復習方法を解説します。

この記事でわかること

・SAPIX理科の地学分野でつまずきやすい原因
・天体、気象、地層、地震、火山の復習ポイント
・図やグラフを使った地学の学び方
・時間の流れを整理する方法
・地学が苦手な子が家庭学習で意識すべきこと

SAPIX理科の地学分野とは

SAPIX理科の地学分野では、主に次のような内容を学びます。

・太陽の動き
・月の満ち欠け
・星の動き
・惑星
・天気と気象
・気温の変化
・雲のでき方
・地層
・流水のはたらき
・地震
・火山
・地殻の動き

小4では、太陽の動き、天気、地層など、身近な自然現象を観察する内容が多く扱われます。小5・小6では、月、星、気象、地層、地震、火山などをより入試問題に近い形で学びます。

地学は、知識そのものは多すぎるわけではありません。しかし、図やグラフ、方位、時間の変化を読み取る必要があるため、苦手意識を持つ子も少なくありません。

SAPIX理科の地学でつまずきやすい原因

SAPIX理科の地学でつまずく原因は、大きく分けると次の5つです。

・天体の動きを頭の中でイメージできない
・方位や時刻の変化を整理できない
・グラフや図を読み取る練習が足りない
・地層のでき方を時間の流れで理解していない
・気象の変化を暗記だけで処理しようとしている

地学では、「何を覚えるか」だけでなく、「どのように変化するか」を理解することが重要です。

天体なら、太陽・月・星がどの向きに動くのか。
気象なら、気温や雲、風、雨がどのように変化するのか。
地層なら、どのような順番で積もり、どのように地形ができるのか。

このように、地学では時間の流れや空間のイメージが大切になります。

単元別の対策

ここからは、太陽・月・星・気象・地層・地震の順に、復習のポイントを整理します。

天体は動きを図で理解する

まず、天体分野では、太陽、月、星、惑星などを学びます。

この分野で最も大切なのは、動きを図で理解することです。

天体が苦手な子は、言葉だけで覚えようとしていることが多いです。

例えば、

・太陽は東からのぼり、西に沈む
・南中時に最も高くなる
・季節によって太陽の通り道が変わる
・月は日によって形と見える位置が変わる
・星は時間とともに動いて見える

という知識を覚えていても、図の中でどう動くのかが見えていないと問題で使えません。

天体では、必ず図を描いて確認しましょう。

「どちらが東か」「どちらが西か」「何時ごろの位置か」「どの向きに動くか」を、図の中で整理することが大切です。

月の満ち欠けは位置関係で考える

月の満ち欠けは、地学分野の中でも特につまずきやすい単元です。

月の形は、太陽・地球・月の位置関係によって決まります。

そのため、月の形だけを暗記しても、見える時刻や方位を問われると対応できません。

月の問題では、次の点をセットで確認しましょう。

・太陽の位置
・月の位置
・月の形
・見える時刻
・見える方位

月の満ち欠けは、図を描きながら練習することが大切です。
「なぜその形に見えるのか」を位置関係で説明できるようにしましょう。

星の動きは方位ごとに整理する

星の動きでは、方位によって見え方が変わります。

北の空では、星は北極星を中心に回って見えます。
東の空では、星は右上がりに動いて見えます。
南の空では、星は東から西へ動き、南中します。
西の空では、星は右下がりに動いて見えます。

このように、方位ごとに動き方を整理しておくと、星の問題で迷いにくくなります。

星の動きは、図で覚える単元です。言葉だけでなく、必ず方位ごとの図とセットで確認しましょう。

恒星・星座を覚えるときの実例

星の単元では、星座名や星の名前をバラバラに覚えるのではなく、季節・方位・明るさ・色とセットで整理することが大切です。

恒星・惑星・衛星の違い

・恒星:自ら光を出してかがやいている星
・惑星:恒星のまわりを公転している星
・衛星:惑星のまわりを公転している星

まずは、この3つの違いを確実に押さえましょう。

星の明るさ

星の明るさは等級で表します。

・肉眼で見えるぎりぎりの明るさ:6等星
・1等星は6等星の100倍の明るさ
・等級が1つ違うと、明るさは約2.5倍違う
・等級が2つ違うと、明るさは約6.25倍違う
・等級が3つ違うと、明るさは約16倍違う
・等級が4つ違うと、明るさは約40倍違う

数字だけを覚えるのではなく、「等級の数字が小さいほど明るい」という基本をまず押さえましょう。

星の色と表面温度

星は、色によって表面温度が違います。

・青白:1万℃以上
 例:リゲル

・白:7500℃以上
 例:シリウス、デネブ、ベガ、アルタイル

・黄:5000℃以上
 例:太陽、プロキオン、北極星、カペラ

・だいだい:3500℃以上
 例:アルデバラン、ポルックス

・赤:3500℃以下
 例:アンタレス、ベテルギウス

星は、赤い星ほど温度が低く、青白い星ほど温度が高くなります。

季節ごとの代表的な星座

星座は、季節と方位をセットで覚えると整理しやすくなります。

春の星座

・北の空:おおぐま座、北斗七星
・南の空:おとめ座、しし座
・代表的な星:スピカ、レグルス

夏の星座

・南の空:こと座、はくちょう座、わし座、さそり座
・代表的な星:ベガ、デネブ、アルタイル、アンタレス
・夏の大三角:ベガ、デネブ、アルタイル

秋の星座

・北の空:カシオペア座
・南の空:ペガスス座

冬の星座

・南の空:オリオン座、こいぬ座、おおいぬ座、ふたご座、おうし座、ぎょしゃ座
・代表的な星:ベテルギウス、リゲル、シリウス、プロキオン、アルデバラン、ポルックス、カペラ
・冬の大三角:ベテルギウス、シリウス、プロキオン
・冬のダイヤモンド:冬の代表的な1等星であるシリウス、プロキオン、ポルックス、カペラ、アルデバラン、リゲルを結んだ大きな六角形

星座は、名前だけを覚えるよりも、季節・方位・代表的な星をセットで覚えると問題で使いやすくなります。

星の動き

星の動きには、日周運動と年周運動があります。

・日周運動:星は1日で360°動く
・1時間で15°、東から西へ動く
・年周運動:星は1年で360°動く
・1か月で30°、東から西へ動く

星の動きは、数字だけを覚えるのではなく、実際にどちらへ動くのかを図で確認しましょう。

気象は表やグラフと変化を読む

気象分野では、天気、気温、湿度、雲、風、雨などを学びます。

気象が苦手な子は、用語だけを覚えていて、グラフや観測データを読み取る練習が不足していることが多いです。

気象では、次のような内容がよく問われます。

・1日の気温の変化
・天気による気温の上がり方の違い
・雲のでき方
・湿度と水蒸気量
・風向と天気の変化
・前線や低気圧、高気圧

気象は、変化を読む単元です。

「なぜ気温が上がるのか」「なぜ雲ができるのか」「なぜ雨が降るのか」を、現象の流れとして理解しましょう。

地層は時間の流れで理解する

地層の単元では、流水のはたらき、たい積、化石、地層の重なり方などを学びます。

地層で大切なのは、時間の流れを理解することです。

地層は、基本的には下の層ほど古く、上の層ほど新しいものです。

また、流水のはたらきでは、

・侵食
・運搬
・たい積

の3つを整理する必要があります。

川の上流・中流・下流で、石の大きさや丸みがどのように変わるのかもよく問われます。

地層は、暗記だけでなく、「どの順番でできたのか」を考える単元です。図を見ながら、時間の流れを説明できるようにしましょう。

地震・火山は原因と結果を整理する

地震や火山では、プレートの動き、地震のゆれ、火山の噴火、火山灰、火成岩などを学びます。

この単元では、用語を覚えるだけでなく、原因と結果を整理することが大切です。

例えば、

・なぜ地震が起こるのか
・震源と震央の違いは何か
・初期微動と主要動とは何か
・火山灰はどのように広がるのか
・火成岩はどのようにできるのか

といった内容を、言葉だけでなく図とあわせて確認しましょう。

岩石・化石を覚えるときの実例

地層の単元では、岩石や化石の知識もよく出題されます。

岩石は、名前だけを覚えるのではなく、何からできているのか、どのようにできたのかをセットで整理しましょう。

堆積岩

堆積岩は、れき・砂・泥・火山灰・生物の死がいなどが積もって固まった岩石です。

・泥岩:ねん土からできている
・砂岩:砂からできている
・れき岩:小石、砂、ねん土などからできている
・凝灰岩:火山灰からできている
・石灰岩:サンゴやフズリナなどの生物の死がいからできている
・チャート:ホウサンチュウなどのプランクトンの死がいからできている
・石炭:大昔のシダ植物などがもとになっている

堆積岩は、「何が積もってできたのか」を意識して覚えましょう。

・火成岩

火成岩は、マグマが冷えて固まった岩石です。

火成岩は、火山岩と深成岩に分けて整理します。

火山岩

火山岩は、マグマが地表付近で急に冷えてできた岩石です。

・流紋岩:白色、ねばりけが大きい
・安山岩:中間的な性質
・玄武岩:黒色、ねばりけが小さい

火山岩は、斑状組織をもつこともあわせて覚えましょう。

・深成岩

深成岩は、マグマが地下深くでゆっくり冷えてできた岩石です。

・花こう岩:白色、ねばりけが大きい
・せん緑岩:中間的な性質
・はんれい岩:黒色、ねばりけが小さい

深成岩は、等粒状組織をもつことも重要です。

・変成岩

変成岩は、もとの岩石が熱や圧力を受けて変化した岩石です。

(・けつ岩:泥岩が圧力を受けて固まったもの※堆積岩に分類されていることもあります)
・ねん板岩:泥岩やけつ岩がさらに圧力を受けて固まったもの
・大理石:石灰岩が熱と圧力を受けて変化したもの

「もとの岩石が何か」を意識して覚えると整理しやすくなります。

・示準化石

示準化石は、地層ができた時代を知る手がかりになる化石です。

・古生代:サンヨウチュウ、フズリナ
・中生代:アンモナイト、恐竜
・新生代:マンモス、ナウマンゾウ、メタセコイア

示準化石は、「時代」を判断するための化石です。

・示相化石

示相化石は、当時の環境を知る手がかりになる化石です。

・サンゴ:あたたかく浅い海
・アサリ、ハマグリ:浅い海
・シジミ:河口に近い場所
・木の葉:淡水の湖や沼

示相化石は、「当時どのような環境だったか」を判断するための化石です。

学年別の対策

小4の場合

小4では、太陽の動き、天気、地層など、身近に観察できる内容を学びます。

この時期は、細かい暗記よりも、実際の空や天気、川や地面の様子と結びつけることが大切です。

太陽の高さ、影の長さ、雲の様子、雨の降り方などを、普段の生活の中で意識してみましょう。

理科の伴走 SAPIX 小学4年生一覧表はコチラ

小5の場合

小5では、月、星、気象など、図やグラフを使って考える内容が増えていきます。

この時期に大切なのは、図を描いて整理することです。

天体では、太陽・月・地球の位置関係を図で確認する。
気象では、気温や湿度の変化をグラフで読む。
地層では、できた順番を図で考える。

このように、地学では「見える形にする」ことが重要です。

理科の伴走 SAPIX 小学5年生一覧表はコチラ

小6の場合

小6では、これまで学んだ地学の知識を、入試問題や総合問題の中で使うことが求められます。

単純な暗記だけでなく、図、表、グラフ、リード文を読み取り、そこから条件を整理する問題が増えていきます。

もし小6で地学が苦手な場合は、天体・気象・地層のうち、どこで止まっているのかを確認しましょう。

天体なら図を描けるか。
気象ならグラフを読めるか。
地層なら時間の流れを説明できるか。

この3つを確認すると、復習すべきポイントが見えやすくなります。

理科の伴走 SAPIX 小学6年生一覧表はコチラ

SAPIX地学のよくある質問

SAPIX理科の地学は暗記だけで何とかなりますか?
暗記だけでは不十分です。

もちろん、地層、化石、天体、気象など、覚えるべき知識はあります。

しかし、SAPIX理科の地学では、図やグラフを読み取ったり、時間の流れを考えたりする力も求められます。

まずは基本知識を覚え、そのうえで図やグラフの中で使えるように練習しましょう。
天体が苦手な場合、何から復習すればよいですか?
まずは、太陽・月・星の動きを図で整理しましょう。

天体は、言葉だけで覚えると混乱しやすい単元です。

東西南北、時刻、動く向きを図に書き込みながら復習してください。

特に月の満ち欠けでは、太陽・地球・月の位置関係を図で確認することが大切です。
気象が苦手な場合、どう復習すればよいですか?
気象では、用語を覚えるだけでなく、グラフや観測データを読む練習が必要です。

気温、湿度、雲、雨、風向などがどのように変化するのかを確認しましょう。

「なぜ雲ができるのか」「なぜ雨が降るのか」といった現象の流れを説明できるようにしておくと、気象の問題に対応しやすくなります。
地層が苦手な場合、何を意識すればよいですか?
地層では、時間の流れを意識することが大切です。

基本的には、下の層ほど古く、上の層ほど新しいものです。

柱状図では標高を書き入れる癖をつけておきましょう。

また、流水のはたらきでは、侵食・運搬・たい積の3つを整理しましょう。

地層の問題では、「どの順番でできたのか」を図で説明できるようにすることが大切です。
岩石や化石はどのように覚えればよいですか?
岩石は、「名前」だけでなく「何からできたか」「どのようにできたか」をセットで覚えましょう。

堆積岩なら、泥・砂・れき・火山灰・生物の死がいなど、もとになったものを意識します。

また、泥・砂・れきのちがいは粒の大きさです。

化石では、示準化石と示相化石の違いが重要です。

示準化石は時代を知る手がかり、示相化石は当時の環境を知る手がかりです。

この2つを混同しないようにしましょう。
動画教材は地学の復習に有効ですか?
はい、有効です。

地学分野では、天体の動き、月の満ち欠け、星の動き、気象の変化、地層のでき方など、図や動きで理解した方がよい内容が多くあります。

動画では、どのように図を描き、どのように動きを追えばよいかを確認できます。

ただし、動画を見るだけで終わらせず、自分でも図を描き直すことが大切です。

地学分野の関連動画

地学分野は、図や動き、時間の流れを確認することで理解しやすくなります。

理科の伴走では、SAPIX理科でつまずきやすい地学分野について、次のような解説動画を用意しています。

・太陽の動き
・月の満ち欠け
・星の動き
・惑星
・気象
・地層
・岩石
・地震
・火山

SAPIX理科の地学分野を復習したい方は、理科の伴走をご活用ください。

木ノ下翔からのアドバイス

SAPIX理科の地学分野は、暗記だけで処理しようとすると苦手になりやすい分野です。

天体は動きで理解する。
気象は変化で理解する。
地層は時間の流れで理解する。
岩石はでき方で理解する。
化石は時代と環境で整理する。
地震・火山は原因と結果で理解する。

このように、地学では「動き」や「流れ」を意識することが大切です。

特に天体は、図を描かずに解こうとすると一気に難しく感じます。問題文を読んだら、方位、時刻、動く向きを図に書き込む習慣をつけましょう。

また、岩石や化石は暗記単元に見えますが、ただ名前を覚えるだけでは不十分です。

岩石なら、何からできたのか。
火成岩なら、どこでどのように冷えたのか。
化石なら、時代を知る手がかりなのか、環境を知る手がかりなのか。

このように、知識を整理して覚えることで、地層や入試問題の中でも使えるようになります。

地学は、一度イメージがつかめると安定しやすい分野です。苦手な単元がある場合は、言葉だけで覚え直すのではなく、必ず図・グラフ・時間の流れとセットで復習しましょう。

理科の伴走で復習できます

理科の伴走では、SAPIXをはじめとする大手塾教材や中学入試過去問の解説動画を公開しています。

SAPIX理科の地学分野では、太陽の動き、月の満ち欠け、星の動き、気象、地層、岩石、地震、火山など、つまずきやすい単元の解説動画を確認できます。

授業で理解しきれなかった内容を復習したい方、家庭学習で地学分野を効率よく進めたい方は、ぜひご活用ください。

当店でご利用いただける電子決済のご案内

下記よりお選びいただけます。