市川中 第1回入試の理科とは
市川中 第1回入試の理科は、物理・化学・生物・地学の4分野からバランスよく出題されます。
大問4題構成で、各分野から幅広く問われる一方、単なる知識確認だけでは終わらないのが特徴です。
市川中の理科では、長いリード文や会話文、時事的なテーマ、身近な題材、初見の実験設定がよく出てきます。
たとえば、太陽光パネル、新型コロナウイルスの検査、ドローン、スイングバイ、濃縮還元ジュース、レンコンの穴、ことわざと生物など、普段のテキストではあまり見ない題材が出ることがあります。
ただし、こうした問題は「知らない知識を問う問題」とは限りません。
文章や図の中にヒントがあり、それを読み取れば答えに近づける問題も多くあります。
そのため、市川中 第1回入試の理科では、
・初見のテーマに驚かない
・会話文やリード文からヒントを拾う
・基本知識を正確に使う
・表やグラフを読み取る
・計算問題で条件を整理する
・1月入試として現在地を確認する
ことが重要になります。
この記事でわかること
この記事では、中学受験理科専門講師・木ノ下翔が、市川中 第1回入試の理科対策について保護者向けに整理します。
・市川中 第1回入試 理科の出題傾向
・市川中 理科で差がつく力
・初見テーマや会話文問題への対応
・計算問題や実験考察の対策
・1月入試としての使い方
・渋幕・東邦大東邦との併願で見るべきこと
・noteと理科の伴走の活用方法
第1回入試を中心に、何を見て、どう復習すればよいかを確認していきましょう。
市川中 第1回入試 理科の出題傾向
市川中 第1回入試の理科は、物理・化学・生物・地学の4分野からバランスよく出題されます。
基本知識、計算問題、実験考察、表やグラフの読み取りが幅広く含まれます。
特に目立つのは、初見テーマと長いリード文です。
市川中では、次のような題材が出ることがあります。
・最新技術
・時事的な話題
・身近な自然現象
・日常生活に関する題材
・会話文形式の問題
・図表やグラフを伴う実験考察
・一見理科と関係なさそうに見えるテーマ
こうした問題を見ると、「習っていない」と感じる子もいます。
しかし、問題文をよく見ると、解くための条件やルールが書かれていることがあります。
市川中の理科では、知らないテーマが出たときこそ、文章の中から手がかりを探す姿勢が必要です。
市川中らしさは「気づいたもん勝ち」の問題
市川中 第1回入試の理科で特徴的なのは、「気づいたもん勝ち」の問題があることです。
つまり、特別な知識がなくても、文章や図を丁寧にたどれば答えが見えてくる問題です。
逆に言えば、会話文やリード文のヒントを見落とすと、非常に難しく見えてしまいます。
市川中の問題では、
・会話文の中にヒントがある
・図を見れば答えの方向が見える
・問題文のルールに従えば解ける
・知らないテーマでも、条件を拾えば処理できる
・一見難しそうでも、実は読解で解ける
ということがあります。
大切なのは、見たことのない題材が出たときに、すぐに諦めないことです。
「これは習っていない」ではなく、「文章のどこかにヒントがあるはず」と考えて読み進めることが、市川中理科の対策では重要になります。
市川中理科で差がつく力
市川中 第1回入試の理科で差がつく力は、大きく分けると次の5つです。
・基本知識の正確さ
・会話文やリード文からヒントを拾う力
・初見設定に対応する力
・表やグラフの条件整理力
・計算問題の処理力
まず、基本知識は必要です。
昆虫、植物の発芽、人体、天体、化学、物理の基本など、取るべき知識問題は確実に取らなければいけません。
ただし、市川中では知識だけではなく、その知識を初見の設定の中でどう使うかが問われます。
たとえば、ドローン、検査キット、スイングバイ、環境、濃縮還元ジュースなどの題材が出ても、使う考え方は、力、運動、物質の性質、実験結果の読み取り、割合、比例などに戻ることがあります。
初見の題材を見たときに、今までの知識と結びつけられるかどうかが差になります。
計算問題では条件整理が重要
市川中の理科では、計算問題も出題されます。
特に、
・溶解度
・水溶液
・てこ
・さおばかり
・比例計算
・実験データの読み取り
などでは、条件整理が重要になります。
たとえば溶解度の問題では、
・水が何gあるのか
・何が何g溶けているのか
・水溶液全体の重さなのか
・水の重さなのか
・温度によって溶ける量がどう変わるのか
を整理しなければいけません。
ここを曖昧にしたまま計算すると、数字は合いません。
市川中の計算問題では、いきなり式を立てるのではなく、まず条件を書き出すことが大切です。
抽象的な問題は具体化して考える
市川中の理科では、具体的な数値が決まっていない問題や、抽象的に見える問題が出ることがあります。
こうした問題では、子どもが「何をすればよいかわからない」と感じやすくなります。
しかし、抽象的な問題でも、考え方は基本に戻せます。
たとえば、てこやモーメントの問題では、
・どこに力がかかっているか
・何が増えたのか
・何が減ったのか
・つり合いがどう変わったのか
を見ます。
具体的な数字がなくても、増えたモーメントと減ったモーメントを比べれば考えやすくなることがあります。
初見の見せ方に惑わされず、「何が変わったのか」を見ることが大切です。
市川中 第1回入試でつまずきやすいポイント
市川中 第1回入試の理科でつまずきやすいのは、次のような場面です。
・初見のテーマを見て焦る
・長い会話文を読み切れない
・文章中のヒントを見落とす
・図を見ればわかる問題に気づかない
・水溶液の重さと水の重さを混同する
・溶解度の条件整理ができない
・てこやさおばかりで具体化できない
・「すべて選べ」などの選択肢問題で落とす
・点数だけを見て原因分析ができない
特に多いのは、初見のテーマに圧倒されることです。
市川中では、見たことのない題材が出ても、問題文の中にルールやヒントがあることがあります。
「知らないから無理」と思う前に、文章や図のどこに手がかりがあるかを探す練習が必要です。
1月入試として市川中の理科で見るべきこと
市川中は、千葉の難関校であり、1月入試として受験する子も多い学校です。
そのため、市川中の理科は、単に合否を見るだけでなく、本命校前の現在地確認としても使えます。
特に確認したいのは、次の点です。
・初見問題でパニックにならないか
・長い文章からヒントを拾えるか
・基本知識を落としていないか
・計算問題で条件整理できるか
・時間配分が崩れていないか
・渋幕や東邦大東邦の対策にもつながる力があるか
1月入試の結果は、良くても悪くても、そのまま本命校の合否を決めるものではありません。
大切なのは、結果を本命校に向けた修正材料として使うことです。
市川中の理科で失点した場合は、知識不足なのか、読解不足なのか、計算整理不足なのかを確認しましょう。
渋幕・東邦大東邦との併願でどう見るか
市川中は、渋谷教育学園幕張中や東邦大学付属東邦中とあわせて検討されることも多い学校です。
渋幕は、長いリード文と初見設定の思考力問題が非常に強く出る学校です。
東邦大東邦も、理科的な考察や知識の正確さが問われます。
市川中の理科は、その中間的な練習としても使いやすいです。
特に、
・初見テーマへの対応
・会話文からのヒント探し
・表やグラフの読み取り
・実験考察
・計算問題の条件整理
は、渋幕や東邦大東邦の対策にもつながります。
ただし、学校ごとに問題の癖は違います。
市川中の過去問で得点できたからといって、渋幕や東邦大東邦でも同じように取れるとは限りません。
それぞれの学校の過去問で、出題の癖を確認することが大切です。
市川中 第1回入試の過去問はいつから始めるべきか
市川中 第1回入試の理科を本格的に時間を測って解くのは、基本的には6年生の秋以降でよいです。
目安としては、9月から10月以降です。
ただし、市川中は1月入試であり、本命校前の実戦確認として使うこともあります。
そのため、12月に入ってから慌てて初めて触れるより、秋のうちに数年分見ておく方が安心です。
ここでも、
・過去問として時間を測って解く
・対策教材として問題を使う
この2つを分けて考えましょう。
時間を測る過去問演習では、本番を想定して、初見問題への対応、時間配分、取捨選択を確認します。
対策教材として使う場合は、会話文からヒントを拾う練習、条件整理、計算問題の処理練習として使うとよいです。
市川中 第1回入試の過去問は何年分解くべきか
市川中を本命校として受験する場合は、5年分程度は触れておきたいところです。
併願校として受験する場合でも、2〜3年分は確認しておきたいです。
市川中の理科は、初見テーマや会話文の出方に特徴があります。
そのため、まったく過去問を見ずに受けると、問題文の長さや題材の意外さに戸惑う可能性があります。
過去問を解くときは、点数だけでなく、
・初見テーマに対応できたか
・会話文からヒントを拾えたか
・基本知識を落としていないか
・計算問題で条件整理できたか
・時間配分は適切だったか
・深追いする問題を間違えていないか
を確認しましょう。
第2回入試の過去問も使うべきか
今回は第1回入試を中心に整理しています。
市川中には第2回入試もありますが、第1回入試の対策を考える場合は、まず第1回入試の過去問を中心に見るのが基本です。
ただし、第2回入試の問題も、初見テーマへの対応、会話文の読み取り、実験考察、計算問題の追加演習として使うことはできます。
特に、
・初見問題への耐性をつけたい
・会話文型の問題を追加で練習したい
・渋幕や東邦大東邦の対策にもつなげたい
・計算問題の条件整理を増やしたい
という場合には、第2回の問題も役立ちます。
ただし、入試回によって受験者層や難易度が変わることがあります。
第1回入試とまったく同じものとして扱いすぎず、追加演習として位置づけるのがよいでしょう。
過去問の解き直しで見るべきこと
市川中 第1回入試の過去問を解いたあとは、点数だけを見るのではなく、失点の原因を分けることが大切です。
確認したいのは、次の点です。
・知識不足で落としたのか
・文章中のヒントを見落としたのか
・図を見ればわかる問題に気づかなかったのか
・計算の条件整理ができなかったのか
・水の重さと水溶液の重さを混同したのか
・時間配分で失敗したのか
・深追いする問題を間違えたのか
市川中の理科では、「知らなかったからできなかった」と思っていた問題が、実は本文を読めば解ける問題だったということがあります。
解き直しでは、
「本文のどこにヒントがあったか」
「図のどこを見ればよかったか」
「どの条件を使えばよかったか」
を確認しましょう。
保護者が注意したいこと
市川中 第1回入試の理科対策で、保護者が注意したいのは、点数だけで判断しないことです。
市川中の理科は、初見のテーマが出るため、年度によって点数がぶれやすいことがあります。
点数が低かったとしても、
・知識が足りなかったのか
・問題文を読めていなかったのか
・会話文のヒントを見落としたのか
・計算整理で崩れたのか
・時間配分で失敗したのか
によって、対策は変わります。
保護者の方が声をかけるなら、
「この問題、難しそうに見えたけど、会話文のどこかにヒントがなかった?」
「これは知らない知識だったのか、読めばわかる問題だったのか、どっちかな?」
のように、読解と条件整理を促す声かけがよいです。
理科が得意な子と苦手な子で復習を変える
市川中の理科では、得意な子と苦手な子で復習の優先順位を変える必要があります。
理科が得意な子は、初見テーマへの対応力を高めましょう。
・会話文からヒントを拾う
・文章中のルールを見つける
・図や表から条件を読む
・見慣れない設定を基本知識に戻す
・計算問題で手を止めない
ことを意識するとよいです。
一方、理科が苦手な子は、まず基本知識と標準問題を固めましょう。
・昆虫
・植物
・人体
・天体
・水溶液
・てこ
・表やグラフの基本的な読み取り
など、取るべき問題を落とさないことが大切です。
初見テーマばかりに目を向けると難しく感じますが、実際には基本知識で取れる問題もあります。
そこを確実に拾いましょう。
塾の学校別特訓や学校別プリントの使い方
市川中を目指す場合、塾の学校別特訓や学校別プリントを使うこともあると思います。
その際も、ただ全部を解き直すのではなく、何を身につけるための問題なのかを確認しましょう。
特に見ておきたいのは、次の点です。
・初見テーマに慌てず対応できたか
・会話文からヒントを拾えたか
・図や表を見て条件整理できたか
・計算問題で時間を使いすぎていないか
・知識問題を落としていないか
・渋幕や東邦大東邦の対策にもつながるか
市川中の理科は、現場で考える力が問われます。
学校別プリントを使うときも、「この問題は何を使えば解けるのか」を確認しながら復習しましょう。
noteと理科の伴走の使い分け
中学受験理科研究室では、市川中 第1回入試 理科の大まかな出題傾向や、過去問の使い方、家庭学習の方針を整理しています。
より細かい学習ポイントは、noteで確認できます。
noteでは、年度ごと・大問ごとの学習ポイントや、保護者がお子様に声をかけるときのポイントを整理しています。
・note
一方、実際の解き方や図の描き方、条件整理の手順は、理科の伴走の解説動画で確認できます。
理科の伴走について詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
実際に解説動画を使って復習を始めたい方は、体験・登録ページをご確認ください。
つまり、
・中学受験理科研究室:全体像をつかむ
・note:年度ごと・大問ごとの学習ポイントを確認する
・理科の伴走:実際の解き方を動画で確認する
・体験・登録ページ:利用開始の案内を見る
という使い分けがおすすめです。
木ノ下翔からのアドバイス
市川中 第1回入試の理科では、見たことのないテーマが出ることがあります。
でも、そこで「知らないから無理」と思わないでください。
文章を読む。
会話文のヒントを探す。
図を見る。
表を見る。
条件を書き出す。
今までの知識とつながるところを探す。
市川中の理科には、特別な知識がなくても、文章や図をたどれば答えが見えてくる問題があります。
まさに、気づいたもん勝ちのような問題です。
だからこそ、過去問演習では、答えが合ったかどうかだけでなく、「どこにヒントがあったのか」「何に気づけばよかったのか」を確認しましょう。
1月入試として市川中を受ける場合も、結果だけで本命校の可能性を決めつける必要はありません。
市川中の理科で見えた課題を、本命校までの修正材料として使っていきましょう。
市川中学の過去問はこちら
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