広尾学園中 第1回入試の理科とは
広尾学園中 第1回入試の理科は、物理・化学・生物・地学の4分野からバランスよく出題されます。
大問ごとに分野が分かれ、幅広い単元から出題される一方で、広尾学園らしい特徴もはっきりあります。
それは、長いリード文と初見テーマです。
海洋酸性化、真空蒸着、ノイズキャンセリング、PFAS、有機フッ素化合物など、小学生にとっては見慣れない科学技術や環境問題が題材になることがあります。
こうした題材を見ると、「習っていない」と感じて手が止まる子もいます。
しかし、広尾学園中の理科では、問題文の中に考えるためのルールやヒントが書かれていることが多くあります。
そのため、
・長い文章から必要な情報を抜き出す
・初見テーマに動揺しない
・単位換算を正確に行う
・典型的な知識問題を落とさない
・計算問題で条件を整理する
・見た目の難しさに惑わされない
ことが重要になります。
この記事でわかること
この記事では、中学受験理科専門講師・木ノ下翔が、広尾学園中 第1回入試の理科対策について保護者向けに整理します。
・広尾学園中 第1回入試 理科の出題傾向
・広尾学園中 理科で差がつく力
・長いリード文への対応
・初見テーマの考え方
・単位換算や計算問題の注意点
・過去問の使い方
・noteと理科の伴走の活用方法
第1回入試を中心に、何を見て、どう復習すればよいかを確認していきましょう。
広尾学園中 第1回入試 理科の出題傾向
広尾学園中 第1回入試の理科は、物理・化学・生物・地学の4分野から、大問1題ずつ出題される構成が基本です。
分野のバランスはよく、極端な偏りはありません。
一方で、問題の見せ方には特徴があります。
よく見られる特徴は、次の通りです。
・文章全体が長い
・初見の科学技術や環境問題が題材になる
・図やグラフ、データを読み取らせる
・単位換算を含む計算問題が出る
・四捨五入など、細かい指示がある
・典型的な知識問題も出る
・小難しい言い方で基本内容を問うことがある
題材が難しそうに見えても、実際に聞かれている内容は意外と単純なことがあります。
広尾学園中の理科では、「見た目の難しさ」と「実際に使う考え方」を分けて見ることが大切です。
広尾学園らしさは「小難しい見た目に惑わされないこと」
広尾学園中 第1回入試の理科では、見たことのない言葉や題材が出ることがあります。
たとえば、最新技術や環境問題、大学レベルに見えるようなテーマが登場することもあります。
しかし、そこで慌てる必要はありません。
問題文をよく読むと、
・何を比べればよいか
・どの条件を使えばよいか
・どの単位にそろえればよいか
・どのグラフを読めばよいか
・どの基本知識を使えばよいか
が書かれていることがあります。
広尾学園の理科では、「難しそうに見える文章」を前にして、必要な情報だけを抜き出す力が大切です。
小難しい書き方をされていても、やっていることは典型的な知識問題や計算問題である場合があります。
見た目に飲まれず、落ち着いて中身を見る練習が必要です。
広尾学園中理科で差がつく力
広尾学園中 第1回入試の理科で差がつく力は、大きく分けると次の5つです。
・長いリード文から情報を抜き出す力
・初見テーマに対応する力
・単位換算を正確に行う力
・計算問題を処理する力
・典型的な知識問題を落とさない力
特に重要なのは、情報を抜き出す力です。
文章全体が長いので、全部を同じ重さで読もうとすると時間が足りなくなります。
大切なのは、
・設問で何を聞かれているか
・関係ありそうな部分はどこか
・どの条件を使うのか
・どの数値を使うのか
・単位は何か
を素早く確認することです。
長い文章を読む体力も必要ですが、それ以上に「どこを使うか」を探す力が大切になります。
単位換算と細かい計算に注意する
広尾学園中の理科では、計算問題で差がつくことがあります。
特に注意したいのが、単位換算です。
たとえば、
・LからmL
・gからmg
・cmからnm
・割合から質量
・面積や体積の単位
・四捨五入の指示
などです。
数字そのものは難しくなくても、単位をそろえずに計算すると間違えます。
また、細かい計算や桁数の多い計算でミスをしやすい子もいます。
広尾学園中の理科では、計算式を立てる前に、
・何の単位で答えるのか
・問題文ではどの単位で与えられているのか
・そろえる必要があるか
・最後に四捨五入するのか
を確認しましょう。
計算力そのものよりも、条件整理と単位の確認で差がつきます。
典型的な知識問題は確実に取る
広尾学園中 第1回入試の理科では、初見テーマや長文問題に目が行きがちですが、典型的な知識問題も出題されます。
たとえば、
・月の満ち欠け
・心臓のつくり
・植物の成長
・ヘチマ
・二酸化炭素の性質
・人体
・天体
・基本的な化学知識
などです。
こうした問題は、確実に取りたいところです。
小難しい表現で書かれていると、難問に見えることもあります。
しかし、よく見れば、聞かれている内容はテキストで学んだ基本知識であることがあります。
初見テーマに時間を使いすぎて、典型的な知識問題を落とすのは非常にもったいないです。
広尾学園中の理科では、難しそうな問題に動揺せず、取れる問題を確実に拾うことが大切です。
広尾学園中 第1回入試でつまずきやすいポイント
広尾学園中 第1回入試の理科でつまずきやすいのは、次のような場面です。
・見たことのないテーマに圧倒される
・長い文章で必要な情報を見失う
・小難しい言い方に惑わされる
・単位換算でミスをする
・四捨五入の指示を読み落とす
・計算問題で桁を間違える
・基本知識で取れる問題を難問だと思い込む
・初見問題に時間を使いすぎる
・過去問の点数だけを見て原因分析ができない
特に多いのは、問題の見た目に引っ張られることです。
広尾学園中の理科では、題材が難しそうに見えても、やっていることは意外と基本的なことがあります。
「知らない言葉が出たから無理」と考えるのではなく、「問題文のどこにルールが書いてあるか」「自分の知っている知識で処理できないか」を確認しましょう。
医進・サイエンスなど他コースの問題はどう扱うか
今回は、第1回入試を中心に整理しています。
広尾学園中は、入試回やコースによって問題の難度や役割が変わる可能性があります。
医進・サイエンスなどの問題を使う場合も、第1回入試と同じものとして扱いすぎない方がよいです。
第1回入試の対策を考える場合は、まず第1回入試の過去問を中心に見るのが基本です。
他コースや他回の問題は、追加演習として使う位置づけがよいでしょう。
特に、
・初見テーマへの対応
・長い文章から情報を抜き出す練習
・単位換算の練習
・実験考察の追加演習
・計算問題の処理練習
としては役立つことがあります。
ただし、難度や受験者層が大きく違う場合は、別物として扱う必要があります。
資料や解説が十分にそろった段階で、別記事として整理するのがよいと考えています。
広尾学園中 第1回入試の過去問はいつから始めるべきか
広尾学園中 第1回入試の理科を本格的に時間を測って解くのは、基本的には6年生の秋以降でよいです。
目安としては、9月から10月以降です。
ただし、広尾学園中の理科は、長い文章や初見テーマへの慣れが必要です。
基礎がある程度固まっている子であれば、夏以降に古い年度の問題を対策教材として使う価値はあります。
ここでも、
・過去問として時間を測って解く
・対策教材として問題を使う
この2つを分けて考えましょう。
時間を測る過去問演習では、本番を想定して、情報の抜き出し、時間配分、単位換算、取捨選択を確認します。
対策教材として使う場合は、長文から必要条件を拾う練習、初見テーマに慌てない練習、計算問題の処理練習として使うとよいです。
広尾学園中 第1回入試の過去問は何年分解くべきか
広尾学園中を本命校、または重要な併願校として受験する場合、5年分程度は触れておきたいところです。
広尾学園中の理科は、長文や初見テーマへの慣れが重要です。
数年分の過去問を通して、
・どのくらい文章が長いのか
・どのような初見テーマが出るのか
・単位換算でどこを間違えやすいのか
・典型知識問題はどれくらい出るのか
・時間配分はどのくらい厳しいのか
を確認しましょう。
併願校として受ける場合でも、まったく過去問を見ずに受けるのはおすすめしません。
少なくとも数年分は確認し、広尾学園中の問題文の長さや見せ方に慣れておきましょう。
過去問の解き直しで見るべきこと
広尾学園中 第1回入試の過去問を解いたあとは、点数だけを見るのではなく、失点の原因を分けることが大切です。
確認したいのは、次の点です。
・知識不足で落としたのか
・リード文のヒントを見落としたのか
・単位換算でミスをしたのか
・四捨五入の指示を読み落としたのか
・計算処理で崩れたのか
・初見テーマに動揺したのか
・基本知識で取れる問題を落としたのか
・時間配分で失敗したのか
特に、単位換算や細かい指示の読み落としは、解き直しで必ず確認しましょう。
また、間違えた問題については、
「リード文のどこにヒントがあったか」
「どの単位にそろえるべきだったか」
「本当に難問だったのか、それとも見た目が難しかっただけなのか」
を確認することが大切です。
保護者が注意したいこと
広尾学園中 第1回入試の理科対策で、保護者が注意したいのは、点数だけで判断しないことです。
点数が低かったとしても、
・長い文章に圧倒されたのか
・単位換算でミスをしたのか
・初見テーマに動揺したのか
・基本知識が抜けていたのか
・計算そのものが苦手なのか
によって、対策は変わります。
保護者の方が声をかけるなら、
「問題文のどこかにルールが書いてなかったかな?」
「単位はそろえて計算できていた?」
「これは本当に知らないと解けない問題だったかな?」
のように、条件整理と読み取りを促す声かけがよいです。
見た目の難しさに引っ張られず、どこで失点したのかを冷静に見ていきましょう。
理科が得意な子と苦手な子で復習を変える
広尾学園中の理科では、得意な子と苦手な子で復習の優先順位を変える必要があります。
理科が得意な子は、情報処理のスピードと計算の正確性を高めましょう。
・長い文章から必要な情報を抜き出す
・単位換算を正確に処理する
・初見テーマを問題文のルールに従って解く
・計算問題で細かいミスを減らす
・見た目が難しい問題を基本に戻す
ことを意識するとよいです。
一方、理科が苦手な子は、まず典型的な知識問題と基本計算を確実にしましょう。
・月の満ち欠け
・心臓のつくり
・植物の成長
・二酸化炭素の性質
・基本的な天体
・人体
・発熱量などの典型計算
を落とさないことが大切です。
初見テーマばかりに目を向けると、広尾学園の理科は必要以上に難しく見えます。
まずは、取るべき問題を確実に取ることを優先しましょう。
塾の学校別特訓や学校別プリントの使い方
広尾学園中を目指す場合、塾の学校別特訓や学校別プリントを使うこともあると思います。
その際も、ただ全部を解き直すのではなく、何を身につけるための問題なのかを確認しましょう。
特に見ておきたいのは、次の点です。
・長いリード文から必要情報を抜き出せたか
・初見テーマに動揺しなかったか
・単位換算を正確にできたか
・計算問題で時間を使いすぎていないか
・典型的な知識問題を落としていないか
・見た目の難しさに惑わされていないか
学校別プリントは、難しい問題も含まれます。
すべてを完璧にするよりも、広尾学園中の理科で必要になる「情報を抜き出す力」と「単位をそろえて処理する力」の練習になっているかを見ることが大切です。
noteと理科の伴走の使い分け
中学受験理科研究室では、広尾学園中 第1回入試 理科の大まかな出題傾向や、過去問の使い方、家庭学習の方針を整理しています。
より細かい学習ポイントは、noteで確認できます。
noteでは、年度ごと・大問ごとの学習ポイントや、保護者がお子様に声をかけるときのポイントを整理しています。
・note
一方、実際の解き方や図の描き方、条件整理の手順は、理科の伴走の解説動画で確認できます。
理科の伴走について詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
実際に解説動画を使って復習を始めたい方は、体験・登録ページをご確認ください。
つまり、
・中学受験理科研究室:全体像をつかむ
・note:年度ごと・大問ごとの学習ポイントを確認する
・理科の伴走:実際の解き方を動画で確認する
・体験・登録ページ:利用開始の案内を見る
という使い分けがおすすめです。
木ノ下翔からのアドバイス
広尾学園中 第1回入試の理科では、見たことのないテーマや長い文章が出ます。
でも、そこで慌てる必要はありません。
小難しい書き方をしているだけで、やっている内容は意外と単純なことがあります。
まず設問を見る。
関係ありそうなところを読む。
単位を確認する。
図や表を見る。
問題文のルールを探す。
典型的な知識問題は確実に取る。
この流れを過去問演習で練習していきましょう。
広尾学園中の理科は、知識だけでなく、長い文章から必要な情報を抜き出す力と、単位をそろえて正確に処理する力が問われます。
点数だけに一喜一憂せず、「どこにヒントがあったのか」「どの単位で間違えたのか」「本当に難問だったのか」を確認しながら復習していきましょう。
広尾学園の過去問はこちら
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