直列つなぎなのに、電流を足していませんか?
2026/09/16
豆電球が2個、直列につながっている。片方を流れる電流が0.5Aなら、もう片方も0.5A。そこまでは答えられるのに、乾電池を流れる電流を「0.5+0.5=1A」としてしまうことがあります。
このとき思い出してほしいのは、直列つなぎは一本道なので、どこでも同じ大きさの電流が流れるという基本です。授業でも「道は途中で分かれている?」と回路を追ってもらうと、知っていたルールと目の前の図がつながり、答えを直せることがあります。
回路を指でたどる → 枝分かれがあるか確かめる → 同じ一本道の電流をそろえる。
まずは30秒の図解で確認
豆電球2個が直列につながった回路で、A・B・Cと乾電池の電流を確かめます。字幕・図解の動画です(音声なし)。
1.豆電球が2個あっても、道は一本
直列回路では、二つの豆電球が別々の枝にあるわけではありません。同じ一本道の途中に、順番に並んでいます。
そのため、一方を流れる電流が0.5Aなら、もう一方も0.5Aです。豆電球と豆電球の間でも、乾電池の前後でも、同じ大きさの電流が流れます。
| 確かめる場所 | 電流 |
|---|---|
| 一つ目の豆電球 | 0.5A |
| 二つ目の豆電球 | 0.5A |
| 乾電池 | 0.5A |
2.「0.5+0.5」は同じ道を二重に数えている
「豆電球が2個だから足す」と考えると、乾電池の電流を1Aにしてしまいます。でも、見ているのは同じ一本道の違う場所です。
部品の数と、電流の通り道の数を分けて考えることが大切です。計算を始める前に、乾電池から回路を指で一周たどってみましょう。途中で二つの道に分かれる場所はあるでしょうか。
「どこでも同じ電流」と覚えていても、乾電池だけを別扱いしてしまうことがあります。乾電池も同じ一本道の一部だと図で確かめると、足さない理由を説明しやすくなります。
3.電流を足すのは、実際に枝へ分かれているとき
並列回路のように二つの枝に分かれ、一方に0.2A、もう一方に0.3A流れる場合、分かれる前の電流は0.2+0.3=0.5Aです。
こちらは別々の枝を流れる電流を合計しています。直列回路の二つの豆電球の電流を足す場合とは、図の構造が違います。
「これは同じ一本道の別の場所? それとも分かれた二つの枝?」
家庭で確かめるなら、計算の前に道をたどる
- 「乾電池から一周、指でたどってみよう」
- 「途中で道が分かれているところはある?」
- 「この0.5Aと、この0.5Aは別々の枝の電流?」
「直列だから足しちゃだめ」と答えだけを伝えるよりも、子ども自身が回路の形を確かめ、なぜ足さないのかを話せるか見てみてください。基本のルールを忘れたのか、図を直列と読み取れていないのかも分かりやすくなります。
無料の3問確認プリント
直列回路の各点の電流、間違った答えの説明、枝分かれがある場合との違いを確かめるオリジナル3問です。A4・2ページで、1ページ目が問題、2ページ目が解答。登録不要で保存・印刷できます。
正解の数値だけでなく、「この二つの電流は、なぜ足す/足さないのか」を言葉で説明してみましょう。
ほかの単元でも、基本を図に戻す
知っているルールを、問題で使えるように
木ノ下翔の理科指導では、誤答だけで判断せず、どこをどう見て計算したかを確かめます。回路を読む段階から、一緒に見直しましょう。
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