中学受験理科研究室|解説:木ノ下翔
ろうそくの炎で燃えているのは、気体になったろう
ろうそくの炎で燃えているのは、気体になったろうです。目に見えるろうそくの本体は固体ですが、その固体がそのまま炎の中で燃えている、と考えないことが大切です。
固体→液体→気体の順番で追う
熱を受けると、芯の周りの固体のろうが溶けて液体になります。燃焼中は、液体のろうが芯に吸い上げられ、さらに熱せられて気体になります。この気体になったろうが空気中の酸素と反応して燃え、炎ができます。
固体のろう → 溶けて液体 → 熱せられて気体 → 酸素と反応して燃える
「ろうそくのどこを見ているか」で、答える状態が変わります。本体のろう、芯に吸い上げられるろう、炎で燃えるろうを分けて考えましょう。
芯は、液体のろうを運ぶ役割
芯の役割は、液体になったろうを吸い上げて、炎の近くへ運ぶことです。「芯に火が付いているように見えるから、燃料は芯だけ」と決めつけず、ろうがどの状態で移動しているかに注目します。
ここで「芯の中のろうは液体」と説明しているのは、燃焼中にろうが吸い上げられる場面です。火を消して冷えたあとまで、いつでも液体のままという意味ではありません。
「溶ける」と「燃える」は違う変化
ろうが溶けるのは、固体から液体になる状態変化です。液体になっても、物質としてはろうのままです。一方、燃えるのは酸素と反応して別の物質ができる変化です。
問題文に「熱した」と書かれていても、その直後に起きていることが状態変化なのか燃焼なのかを区別しましょう。
確認問題:どの場所・どの変化の話?
- ろうそくの炎で燃えているろうは、固体・液体・気体のどれですか?
- 燃焼中、芯に吸い上げられているろうは、どの状態ですか?
- 「ろうが溶けて液体になる」と「ろうが酸素と反応して燃える」は、どちらも状態変化ですか?
答えと考え方を開く
①気体です。ろうは液体になったあと、さらに熱せられて気体になり、燃えます。
②液体です。芯は液体のろうを吸い上げる役割をしています。
③いいえ。溶けて液体になるのは状態変化ですが、燃えるのは酸素と反応して別の物質ができる変化です。
動画でろうの変化を確かめる
動画は木ノ下翔の単元別講座「ろうそくの燃焼」から抜粋し、見出しと要点を付けたものです。記事の補足説明と確認問題は、復習用に作成しています。
塾の教材に戻って、もう一度解いてみる
問題の図に「固体・液体・気体」を書き込み、どの場所について聞かれているか確かめましょう。「理科の伴走」は、塾教材や入試問題の解説動画で家庭での解き直しを支えるサービスです。対応教材・回を教材マップで確認できます。


