予習シリーズ小6下 難関校対策とは
テキストと演習問題集の違いを解説
予習シリーズ小6下 難関校対策は、予習シリーズ本編で理科の主要単元を一通り学んだあと、入試本番に向けて実戦力を高めるための教材です。
小6下の難関校対策では、新しい知識をゼロから学ぶというより、これまで学んできた知識や解法を、難関校の入試問題に近い形で使えるかどうかを確認していきます。
特に求められるのは、
・長いリード文を読む力
・表やグラフから条件を読み取る力
・図を書いて状況を整理する力
・複数の知識や解法を組み合わせる力
・難しい問題に対して、どこまで取り組むか判断する力
です。
つまり、予習シリーズ小6下 難関校対策は、単元学習の延長というより、入試実戦に向けた仕上げの教材だと考えるとわかりやすいです。
この記事でわかること
・予習シリーズ小6下 難関校対策の位置づけ
・予習シリーズ本編と演習問題集の違い
・合不合判定テスト付録の使い方
・小6秋以降にやってはいけない勉強法
・小5や小6上に戻るべきタイミング
・木ノ下翔が考える小6下難関校対策の進め方
何を確認するための教材か
予習シリーズ小6下 難関校対策で確認したいのは、知識そのものではありません。
もちろん、知識は必要です。
しかし、この教材に取り組む段階では、小5・小6上までに学んだ基本知識や解法パターンがある程度入っていることが前提になります。
ここで確認するのは、
・覚えた知識を問題の中で使えるか
・図や表に条件を書き出せるか
・問題文の長いリード文を読んで、必要な情報を取り出せるか
・解法を知っているだけでなく、自分で再現できるか
という点です。
難関校の理科では、単純な一問一答や典型問題だけでは対応しきれません。
「何を使えばよいか」を自分で判断する力が必要になります。
予習シリーズ本編は「解法アプローチを確認する教材」
予習シリーズ本編には、大問ごとの問題に加えて、攻略のポイントや解説、解答が載っています。
そのため、本編はただ問題を解くための教材というより、
・どこに注目するのか
・どのように条件を整理するのか
・どんな図を書くのか
・どの考え方を使うのか
を確認するための教材です。
難関校の問題では、問題文を読んですぐに式を立てればよいわけではありません。
まず問題文の条件を整理し、どの単元のどの考え方を使うのかを判断する必要があります。
予習シリーズ本編は、その判断の仕方を確認するための教材だと考えるとよいでしょう。
演習問題集は「自力で使えるかを試す教材」
一方、演習問題集には、予習シリーズ本編のような例題や攻略のポイントはありません。
いきなり問題に取り組む構成になっているため、演習問題集では、
・本編で確認した考え方を自力で使えるか
・初見の問題で図や表を書けるか
・条件を整理して解法にたどり着けるか
・時間内に処理できるか
がはっきり出ます。
つまり、予習シリーズ本編が「考え方を確認する教材」だとすれば、演習問題集は「その考え方を自力で使えるか試す教材」です。
ここを混同すると、勉強の目的がぼやけてしまいます。
単元構成は同じでも、問題は別
予習シリーズ本編と演習問題集は、単元構成が対応しています。
扱われる主な単元は次の通りです。
・生物:植物、ヒト、動物
・物理:力学、電気、光・音
・化学:水溶液、気体、燃焼・熱
・地学:天体、大地、気象
また、第13回〜第15回では、入試直前対策として総合的な演習を行います。
単元構成は対応していますが、予習シリーズ本編と演習問題集で出てくる問題は別です。
ここが非常に大切です。
同じ問題を何度も解いて「できた」と思うのではなく、似た考え方を使う別問題に取り組むことで、本当に理解できているかが見えてきます。
巻末の合不合判定テストはどう使うか
予習シリーズ本編には、付録として過年度の合不合判定テストが収録されています。
これは、単元別に学ぶための教材ではなく、範囲の決まっていない総合演習として使うのがよいです。
合不合判定テストで確認したいのは、
・時間配分
・知識の抜け漏れ
・計算処理の安定感
・捨てる問題の判断
・全範囲から出たときの得点力
です。
普段の単元学習とは違い、実際のテストでは「これは何の単元か」を自分で判断しなければなりません。
その意味で、合不合判定テストは、入試本番に近い総合力の確認として使うと効果的です。
基本的な使い方
予習シリーズ小6下 難関校対策は、次のように使うと整理しやすくなります。
・予習シリーズ本編で、考え方や解法アプローチを確認する
・演習問題集で、同じ考え方を別問題に使えるか試す
・合不合判定テストで、範囲のない状態での得点力と時間配分を確認する
本編だけで終わると、「解説を読んでわかった」で止まりやすくなります。
一方で、演習問題集だけを進めると、解き方が身についていない状態で難問にぶつかり、時間だけがかかってしまうことがあります。
まず本編で考え方を確認し、演習問題集で自力で使えるかを試す。
この順番が基本です。
やってはいけない使い方
小6下の難関校対策で一番危険なのは、難しすぎる問題に時間をかけすぎることです。
難関校対策という名前がついているため、すべての問題を完璧にしなければならないと思ってしまう方もいます。
しかし、実際にはそうではありません。
志望校のレベルや出題傾向に合わない問題に長時間悩み続けるよりも、今の自分に必要な問題を見極め、取るべき問題を確実に取れるようにすることの方が大切です。
特に、
・解説を読んでも何をしているかわからない
・図や表の意味がまったく追えない
・計算以前に条件整理で止まる
・小5で習った基本パターンが使えていない
という場合は、その問題を無理に続けるより、小5や小6上の内容に戻った方がよいことがあります。
優先順位のつけ方
時間が限られている小6後期では、すべてを同じ重さで扱うのは現実的ではありません。
優先順位は、次のように考えるとよいです。
・まず、志望校で出やすい単元を優先する
・次に、練習問題で取れる問題を確実にする
・発展問題は、志望校の難易度に合わせて取捨選択する
・解説を読んでも理解できない問題は、必要に応じて小5・小6上に戻る
難関校対策では、難しい問題に挑戦することも大切です。
しかし、難しい問題に振り回されないことも同じくらい大切です。
保護者が見るべきポイント
保護者の方が見るべきなのは、「何問解いたか」だけではありません。
むしろ大切なのは、
・図や表を書いて考えているか
・解説を読んだあとに、自分で再現できるか
・同じ単元の別問題で使えるようになっているか
・難しすぎる問題に時間を使いすぎていないか
・基本に戻るべき単元を見落としていないか
です。
解説を読んで「わかった」と言っていても、白紙の状態からもう一度図を書けない場合は、まだ本当に使える状態ではありません。
小6後期は時間が限られます。
だからこそ、量をこなすことだけでなく、復習の質を見ていくことが大切です。
よくある質問
- 演習問題集が難しすぎて歯が立ちません。どうすればよいですか?
- まず、予習シリーズ本編の解説を読んで、考え方を確認してください。
それでも理解できない場合は、その問題で粘り続けるより、小5や小6上の該当単元に戻る方がよいです。
難関校対策の問題は、基礎が抜けている状態で取り組んでも効果が出にくいことがあります。
- 本編と演習問題集、時間がない場合はどちらを優先すべきですか?
- 考え方がまだ不安定な場合は、本編を優先してください。
本編で解法アプローチを確認し、そのうえで演習問題集に取り組む方が効果的です。
いきなり演習問題集だけを進めても、解き方が身についていない場合は、ただ間違いを増やすだけになってしまいます。
- 発展問題はすべて解けるようにすべきですか?
- 全員がすべての発展問題を解ける必要はありません。
志望校の難易度や出題傾向に合っているかを見ながら、取り組む問題を選ぶことが大切です。
難しすぎる問題に時間を使いすぎるより、取るべき問題を確実に取れるようにしましょう。
- 解説を読んでも理解できない問題があります。
- その場合は、今の段階で深追いしすぎない方がよいこともあります。
特に、力学、電気、化学計算などで解説が追えない場合は、小5や小6上の基本パターンが抜けている可能性があります。
戻ることは遠回りではありません。むしろ、最短で立て直すために必要な判断です。
- 合不合判定テストはいつ使うのがよいですか?
- 単元学習がある程度進んだあと、週末などに時間を計って取り組むのがおすすめです。
模試や入試本番に近い形で、
・時間配分・問題の取捨選択・全範囲から出たときの得点力
を確認するために使いましょう。
木ノ下翔からのアドバイス
小6下の難関校対策は、ただ難しい問題をたくさん解く時期ではありません。
これまで学んできた知識や解法を、入試に近い形で使えるかどうかを確認する時期です。
特に大切なのは、解説を読んで終わらせないことです。
「わかった」と「解ける」は違います。
解説を読んで理解したあと、自分で図を書き、条件を整理し、もう一度解法を再現できるかを確認してください。
また、難しすぎる問題に時間をかけすぎるのも危険です。
演習問題集の解説を読んでもまったく理解できない場合、それは思考力の問題ではなく、小5や小6上の基本が抜けている可能性があります。
その場合は、意地を張らずに戻ることが大切です。
小6後期は時間が限られています。
だからこそ、「今やるべき問題」と「今は深追いしない問題」を分ける判断が必要になります。
難問に向き合うことは大切ですが、難問に振り回されないことも同じくらい大切です。


