予習シリーズ小5理科の化学が苦手な子の勉強法
溶解度・気体・化学反応でつまずく原因と対策
予習シリーズ小5理科の中でも、化学分野で急に苦しくなる子はとても多いです。
小5になると、水溶液の濃さ、気体、溶解度、化学反応など、入試でも差がつきやすい重要単元が本格的に出てきます。
しかも化学は、知識を覚えるだけでなく、表やグラフを読み、条件を整理し、比や割合を使って処理する力まで求められます。
ただし、ここで大切なのは、化学を何となく一つのものとしてまとめすぎないことです。
溶解度や水溶液の濃さのように「割合や比で整理する単元」と、中和や燃焼のように「何がどう反応しているかを整理する単元」は、同じ化学でも考え方がかなり違います。
この記事では、予習シリーズ小5理科の化学が苦手になる原因と、家庭学習で意識したい勉強法を整理します。
この記事でわかること
・予習シリーズ小5理科の化学が苦手になりやすい理由
・溶解度、水溶液の濃さ、気体、化学反応でつまずく原因
・化学が苦手な子に共通する特徴
・家庭学習で意識したい勉強法
・木ノ下翔が考える化学の立て直し方
なぜ小5理科の化学は苦手になりやすいのか
小5理科の化学が苦手になりやすいのは、単元が難しくなるからだけではありません。
予習シリーズでは、小4の段階で
・第8回 水のすがた(4年上)
・第13回 身のまわりの空気と水(4年上)
・第14回 金属(4年上)
・第6回 物の溶け方(1)(4年下)
・第7回 物の溶け方(2)(4年下)
・第12回 いろいろな気体(4年下)
・第13回 物の燃え方(4年下)
・第17回 水溶液の分類(4年下)
といった形で、化学分野の基本を学びます。
そして小5になると、
・第2回 物の温度による変化(5年上)
・第12回 水溶液の濃さ(5年上)
・第16回 気体(1)(5年上)
・第17回 気体(2)(5年上)
・第3回 水溶液の中和(5年下)
・第7回 物の燃焼(5年下)
というように、知識だけでなく計算や条件整理まで必要な内容へ進んでいきます。
ここで苦手になる子は、それぞれの単元でとるべき整理のしかたを区別できていないことが多いです。
たとえば、
・表やグラフを読んで、何が起きているのか整理できない
・単位の感覚が弱く、どの数値を比べるべきかわからない
・割合や比に落とし込めない
・少し聞かれ方が変わると別問題に見えてしまう
といったことが起こると、持っている知識を問題の中で使えなくなります。
つまり、化学が苦手な子は、知識がまったくないというより、単元ごとに違う整理のしかたが見えていないことが多いのです。
小5で特に重要な化学単元
予習シリーズ小5理科の化学で特に重要なのは、次の単元です。
・第12回 水溶液の濃さ(5年上)
・第16回 気体(1)(5年上)
・第17回 気体(2)(5年上)
・第3回 水溶液の中和(5年下)
・第7回 物の燃焼(5年下)
この中でも、最初に崩れやすい単元として特に挙げたいのが、溶解度や水溶液の計算につながる範囲です。
木ノ下先生の見立てでも、小5で最初に崩れやすいのは溶解度です。
ここで止まると、以後の化学計算全体に苦手意識を持ちやすくなります。
一方で、中和や燃焼のような反応の単元は、溶解度と同じ感覚では解けません。
こちらは、「何と何がどう反応しているのか」を言葉で整理し、変化の関係を押さえる力が必要です。
また、小6で苦しくなりやすい重要単元として見たときには、化学反応も落としたくない単元です。
中和や燃焼のように、「何がどう反応しているのか」を言葉と数値の両方で整理する力は、小6以降の総復習や入試演習でも土台になります。
化学が苦手な子に共通する特徴
1. それぞれの問題で使うべきパターンを見失っている
化学が苦手になる子は、それぞれの問題で使うべきパターンを見失っていることが多いです。
溶解度なら割合や比で整理する。
反応なら何がどう反応しているかを整理する。
この違いが見えていないと、どの方向から考えればよいかがわからなくなります。
2. 現象を言葉で整理しないまま計算に入る
化学が苦手な子は、数字が出てきた瞬間にすぐ計算しようとしがちです。
でも実際には、
・何が溶けているのか
・何が増えているのか
・何が反応しているのか
・どこがちょうどなのか
を言葉で整理しないと、計算は安定しません。
3. 表やグラフを見ても、何が起きているかわかっていない
化学では、表やグラフから変化を読み取る問題が多く出ます。
苦手な子は、グラフの形や数字を見ても、「ここで何が起きているか」を説明できないことが多いです。
そのため、知識はあっても問題の中で使えません。
4. 同じ形の問題として見られていない
化学が得意な子は、
・この問題は濃さの比の問題だな
・これは気体の発生量を整理する問題だな
・これは中和の“ちょうど”を見る問題だな
というように、問題をグループ分けして見ています。
逆に苦手な子は、毎回新しい問題に見えてしまい、知識がつながりません。
単元別に見る勉強のポイント
水溶液の濃さ・溶解度
第12回 水溶液の濃さ(5年上)や、その先につながる溶解度の問題では、割合や比で整理する力が必要です。
ここでは、式だけ覚えるのではなく、
・全体のうち何がどれだけ入っているのか
・水の量と溶けているものの量をどう比べるのか
・温度や水の量が変わると何が変わるのか
を言葉と図で整理することが大切です。
溶解度で止まる子は、計算ができないというより、何を比べるべきかが見えていないことが多いです。
気体
第16回 気体(1)(5年上)と 第17回 気体(2)(5年上)は、知識と計算の両方が必要な単元です。
気体の性質を覚えるだけでなく、どう発生し、どう集まり、どう変化するのかを流れで押さえる必要があります。
表や実験結果を見ながら、「何が増えたのか」「何が減ったのか」を整理できるようにしたい単元です。
水溶液の中和
第3回 水溶液の中和(5年下)は、小6以降にも強くつながる単元です。
ここでは、割合の問題として見るのではなく、
・何と何が反応しているのか
・どこで過不足なく反応するのか
・余ったものは何か
を整理する力が必要になります。
いきなり計算するのではなく、まずは言葉で反応関係を確認することが大切です。
物の燃焼
物の燃焼
第7回 物の燃焼(5年下)は、気体や化学反応の理解ともつながる単元です。
燃える前と後で何が変わるのか、どの気体が関係しているのか、実験結果をどう読むのかを整理できるようにしたいです。
ここでも、単なる暗記ではなく、「何がどう変わったか」を言葉で説明できるようにしておくことが大切です。
木ノ下翔が考える化学の勉強法
化学が苦手な子は、知識が足りないというより、知識を問題の中でどう使うかが見えていないことが多いです。
だからこそ、化学ではまず「何が起きているのか」を言葉で整理することが大切です。
いきなり計算を始めるのではなく、
・何が増えているのか
・何が減っているのか
・何が溶けているのか
・何が反応しているのか
をはっきりさせてから進めるようにします。
そのうえで、化学を何となく一つのものとしてまとめず、単元ごとに整理のしかたを分けて考えることも大切です。
たとえば、
・溶解度や水溶液の濃さは、割合や比で整理する
・中和や燃焼は、何と何がどう反応するかを整理する
・気体は、発生のしかたと集め方、性質の違いを整理する
というように、同じ化学でも考え方はかなり違います。
化学が得意になる子は、この違いを意識しながら、「この問題はどの整理で考えるのか」を見抜けるようになっていきます。
逆に、ここがあいまいなままだと、少し聞かれ方が変わっただけで別問題に見えてしまいます。
化学は、公式や答えを丸ごと覚える科目ではありません。
現象を整理し、使うべき知識を選び、適切な形に落とし込む練習を積むことが、得点力につながります。
家庭学習で意識したいこと
化学が苦手な子に必要なのは、難問に長く取り組むことではありません。
まずは、適切な難易度の問題で、単元ごとの整理のしかたを身につけることです。
家庭学習では、次のことを意識すると進めやすいです。
・何が起きているかを言葉で整理する
・表やグラフの意味を自分で説明する
・計算の前に、何と何を比べるか確認する
・これは溶解度系か、反応系かを区別する
・間違えた問題は、解説を見たあとにもう一度自力で解く
・少しずつ違う問題で知識を使う練習をする
特に大切なのは、同じ問題をただ周回するだけでなく、適切な新しい問題で知識を使う練習をすることです。
保護者が見てあげたいポイント
保護者の方が見るときは、正解か不正解かだけでなく、
・現象を言葉で説明できているか
・表やグラフの意味を理解しているか
・どこで計算を始めるべきか整理できているか
・単位や割合を雑に扱っていないか
・溶解度系と反応系を混同していないか
・解説を見たあとに再現できるか
を見てあげるとよいです。
逆に、難しすぎる問題をどんどんやらせるのは逆効果になりやすいです。
今の段階で必要な整理のしかたや基本パターンをきちんと使えるようにする方が、結果的に伸びます。
木ノ下翔からのアドバイス
化学が苦手な子は、知識が足りないというより、知識を問題の中で使う整理ができていないことが多いです。
だからこそ、まずは何が起きているのかを言葉で整理し、そのうえで表やグラフを見て、どの数値をどう使うかを考えることが大切です。
そして、化学を何となくひとまとめにするのではなく、溶解度や濃さのように比で整理する単元と、中和や燃焼のように反応を整理する単元をきちんと分けて考えることも大切です。
溶解度、水溶液の濃さ、気体、化学反応は、小5理科の中でもかなり重要な単元です。
ここをあいまいなままにせず、一つずつ「使える知識」に変えていきましょう。


