SAPIX小4理科とは?
年間カリキュラムと学習ポイントを中学受験理科専門講師が徹底解説
SAPIX小学4年生の理科では、中学受験で必要となる理科4分野(生物・物理・化学・地学)をバランスよく学習します。
内容は身近な自然現象や生き物から始まり、「なぜそうなるのか」を考える力を育てながら、中学受験理科の土台を築くことを目的としたカリキュラムになっています。
この記事では、中学受験理科専門講師の立場から、SAPIX小4理科で学ぶ内容や教材の特徴、家庭学習で意識したいポイントについて解説します。
SAPIX小4理科で年間を通して学ぶ内容
SAPIX小学4年生では、生物・物理・化学・地学の4分野をバランスよく学びます。
その中でも、生物分野の割合が最も多く、小学4年生らしく「実際に見たり触れたりできるもの」を題材にしながら理科への興味を育てる構成になっています。
🌿 生物(動植物の生態・からだのつくり・分類など)
小4の理科では、生物分野の割合が最も多くなっています。身近な動植物の観察から始まり、生態系や分類まで幅広く学びます。
第04回 雑木林を探検しよう ~昆虫①~
第05回 田んぼの生き物① ~メダカの生態~
第06回 田んぼの生き物② ~食物連鎖~
第10回 植物って生きている? ~植物のはたらき①~
第11回 植物によって生きている? ~植物のはたらき②~
第12回 みんなひとりじゃ生きられない ~生き物のつながり~
第16回 ミツのヒミツ ~花と受粉~
第17回 植物の誕生日はいつ? ~種子と発芽~
第18回 命のつながり ~生き物のふえ方~
第19回 植物の生きのこり戦略 ~植物の分類~
第32回 汗をかく植物?! ~植物のはたらき③~
第33回 こんな関係って、アリ? ~昆虫③~
第34回 スケッチをしよう! ~生き物の分類②~
第35回 知っている食べ物を知る① ~栄養素~
第36回 知っている食べ物を知る② ~動物の分類~
木ノ下翔のワンポイント
生物分野は、普段の生活の中で観察できるものが数多く登場します。
散歩中に植物や昆虫を見つけたとき、「これ理科で習ったね」と話しかけるだけでも理解は大きく深まります。
🧲 物理(力・電気・熱・光など)
身近な現象を通して、目に見えない力やエネルギーの規則性を学びます。
第01回 ふれずにはたらく力 ~磁石の性質~
第02回 スイッチを入れると? ~電気の性質~
第03回 スイッチのある磁石!? ~電磁石~
第23回 温度計を作ってみよう ~膨張と収縮~
第24回 水のかくれんぼ ~水の三態①~
第25回 いっしょに流れる ~熱の伝わり方~
第26回 光の不思議 ~光の性質~
第27回 「変」な水 ~水の三態②~
木ノ下翔のワンポイント
物理分野は、中学受験理科の中でも「考える力」が最も求められる分野です。
小学4年生では、磁石や電気、熱、光など身近な現象を通して、「なぜそうなるのか」を考える習慣を身につけることが目的です。
公式や解き方を覚えるのではなく、「実験では何が起こっているのか」「結果が変わるのはなぜなのか」を一つひとつ理解しながら学習していきましょう。この積み重ねが、5・6年生で学ぶ力学や電気計算問題を理解する大きな土台になります。
🧪 化学(燃焼・水溶液・気体)
物が燃える仕組みや水溶液の性質など、物質の変化について学びます。
第07回 燃えるろうそく ~酸素~
第08回 消えるろうそく ~二酸化炭素~
第09回 あわがでるかい ~気体の発生~
第13回 水に溶けるもの ~水溶液①~
第14回 水に溶けているもの ~水溶液②~
第15回 水と溶けているもの ~水溶液③~
木ノ下翔のワンポイント
化学分野は、「名前を覚える教科」と思われがちですが、実際には現象の仕組みを理解することが大切です。
例えば、「なぜろうそくは燃えるのか」「なぜ気体が発生するのか」「なぜ水に溶けるのか」といった理由を理解しておくと、5・6年生で学ぶ発展内容にも自然につながります。
また、酸素・二酸化炭素・水溶液の性質は、中学受験では何度も繰り返し出題される重要単元です。小学4年生のうちに基本事項を確実に身につけておきましょう。
🌍 地学(地層・気象・天体)
足元の地面から宇宙まで、スケールの大きな自然現象を学びます。
第20回 はたらきものの水 ~地層①~
第21回 水の流れと時間の流れ ~地層②~
第22回 「変」な地面 ~地震・火山~
第28回 みあげてごらん ~気象~
第29回 みおろしてごらん ~太陽②~
第30回 地球はまわる ~太陽③~
第31回 まわる地球はまわる ~太陽④~
木ノ下翔のワンポイント
地学分野は、最初はイメージしにくく苦手意識を持つ子も多い分野です。しかし、実際には毎日見ている空や天気、身近な地形と深く関わっています。
小学4年生では、「観察すること」と「現象を結びつけること」を大切にしてください。
例えば、天気予報を見るときに雲の様子を観察したり、季節による日の高さの違いを意識したりするだけでも理解は大きく深まります。
身近な自然に興味を持つことが、地学を得意分野にする第一歩です。
SAPIX小4教材の特徴
各デイリーには、その回で学ぶテーマを探究的に学習するページと、重要事項を整理したまとめページがあります。
授業では先生とのやり取りを通して空欄を完成させながら理解を深め、その後に重要事項を整理していく構成になっています。
特に後半の「まとめ」のページは、中学受験理科で必要となる基本知識が凝縮されています。
この知識は5・6年生になってからも何度も使うため、毎回確実に身につけていくことが大切です。
その理解度は問題編の確認問題でチェックし、発展問題では理由を考えたり記述したりすることで、近年の入試で増えている思考力問題への土台を作っていきます。
家庭学習で意識したいこと
小学4年生の理科は、中学受験理科の「土台」を作る学年です。
この時期は、満点を取ることよりも、
基本知識を確実に覚えること
「なぜそうなるのか」を理解すること
理科を面白いと思えること
を大切にしてください。
一度理解した内容は、時間が経って忘れてしまっても、5・6年生になれば比較的思い出しやすくなります。
逆に、小4で一度も理解していない内容は、後になってから身につけるのに何倍もの時間がかかってしまいます。
木ノ下翔からのアドバイス
小学4年生の理科は、中学受験理科の「土台」を築く最も大切な1年間です。
5・6年生になると学習内容は一気に難しくなりますが、そのときに差がつくのは、4年生で学んだ基本事項がしっかり身についているかどうかです。
毎回の授業で学んだ内容をその場限りにせず、「理解する」「覚える」「確認問題で定着させる」という流れを習慣にしていきましょう。
4年生で積み重ねた知識や考え方は、必ず6年生になったときの大きな武器になります。
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